歯間ブラシは歯と歯の間に溜まった歯垢を落とすブラシです。通常の歯ブラシより小さくドリルのような形状をしています。ところで、 歯間ブラシ を使った後のブラシの 臭い が気になるという人は案外多いものです。
臭いの原因はさまざまですが、口臭の元となることは確実です。臭いの原因と対策をまとめます。
歯間ブラシが臭い原因は?臭いはどうやって予防する?
歯間ブラシの役割
通常の歯ブラシのみでは、歯全体の6割程度しか汚れを落とすことができません。歯間ブラシを使うことで、より奥の汚れまで落とすことができ、虫歯や歯周病などの口内疾患を防ぐことができます。
歯間ブラシには5種類程度のサイズがあり、歯の大きさや隙間によって使い分ける必要があります。形状にもストレートタイプ、L字型タイプ、カーブタイプがあり、歯の部位によって使いわけます。
歯間ブラシが臭い原因
歯間ブラシが臭くなるのは次のような原因があります。
歯間ブラシ自体が臭い
歯間ブラシは使い捨てではなく、洗えば何度でも使えます。洗い方に不足があり、汚れが残ったまま放置すると細菌が増えて臭いを発するようになります。
また、歯間ブラシの平均的な使用期間は約1週間~2週間です。古くなった歯間ブラシを交換せず使い続けると、やはり雑菌が繁殖しやすくなります。
歯垢がたまっている
歯と歯の間は食べ物のカスが詰まりやすいうえ歯ブラシが届きにくい場所です。きちんとブラッシングをしたつもりでも、歯の間にたまった食べカスはなかなか取れにくいものです。食べカスが長い間放置されると、細菌により歯垢になります。
歯垢の中には数億もの細菌が存在しており、歯垢の中のタンパク質を分解し強い臭いを発生させます。そこへ歯間ブラシを使うと臭いが付いてしまう、というわけなのです。
虫歯がある
虫歯は初期段階で臭うことはありませんが、程度が進むと臭いを発生させるようになります。また、虫歯の穴の中に食べカスが詰まって発酵臭を発生させることもあります。
歯周病などの歯茎の疾患がある
歯周病など歯茎の疾患は膿をともなうこともあり、臭いの原因になります。歯茎ポケットにいる細菌が代謝して出すガスが臭いの元となるのです。歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にできた隙間のことです。外側からは見えません。歯周ポケットができる原因は歯周病です。
歯茎が腫れ、歯に付いていた歯茎が剥がされてしまうのです。剥がされたことにより隙間ができ、そこに細菌が棲みつくというわけなのです。
銀歯などの被せ物
歯の銀歯の間にある小さな隙間に汚れがたまっていたり、銀歯の表面に付いた傷に汚れがこびりつき腐敗して臭いを発することがあります。銀歯自体が劣化してしまうのです。本人の知らない間に銀歯の下に虫歯が発生し臭いを発することもあります。
歯間ブラシの臭いを予防する方法
歯間ブラシは使い捨てではなく何度も使えます。そのため、きちんと手入れしないと細菌が繁殖しやすくなり、臭いを発生させるようになります。使用後は良く洗い完全に乾燥させ、清潔な状態で保管するようにします。
風呂場など湿気の多い場所に置くのは避けるようにします。使用期間を過ぎた古いブラシを使い続けることも避けます。
歯や歯茎の疾患を治療、予防することも大切です。歯間ブラシに付いた臭いで疾患に気づくこともあります。歯周病や歯槽膿漏、歯肉炎などの歯茎の疾患、虫歯は早めに歯医者に行き治療しましょう。これらの疾患は口内の汚れをしっかり落としきれていないのが原因です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使い、歯と歯の間にある汚れをきちんと落とすことが大切です。はじめは臭いが付いていた歯間ブラシも、歯垢が少なくなっていくにつれ臭いが減少していきます。
まとめ
歯間ブラシが臭い原因は?臭いはどうやって予防する?
歯間ブラシの役割
歯間ブラシが臭い原因
歯間ブラシの臭いを予防する方法