人より多く汗をかいてしまう「汗かき」。汗が多く出てしまうと、化粧崩れや臭いが気になるところです。 汗かき を 改善 する方法はあるのでしょうか。「なるべくなら余計な汗はかきたくない」そんなときに自力でできる対策方法をご紹介します。
汗かきを改善する方法は?対策方法をご紹介
汗をかくことは人間にとって必要なこと
まず一つ抑えておきたいポイントは、「汗は人間にとって必要な機能」であるということです。
人間は体温の上昇を感知すると、汗を出すことで体を冷やし一定の体温を保とうとします。もし汗が出なくなれば、体温を調節できなくなり、からだにさまざまな悪影響を及ぼします。
汗かきで困っている場合も、「汗を全くかかないようにする」ように目を向けるのではなく、「余分な汗を抑える」という気持ちで対策を考えていきましょう。汗をかく機能を整えることが大切です。
次に、汗かきを改善する対策方法をご紹介します。
食生活が原因の汗かきの対策
食生活を見直すことで汗かきの対策を行うことができます。
まずは、発汗を促進する食べ物を控えてみましょう。発汗を促進するものは、辛味成分の強い食べ物が代表例としてあげられます。
例えば、キムチやカレー、唐辛子の入った中華料理などです。これらの食べ物は発汗を促進するため、余分な汗をかかないためには控えておいた方がよいでしょう。
また、自律神経の中でも交感神経の働きが活発だと汗かきになりやすくなります。副交感神経を活発にし、自律神経を整える成分として、食物繊維があります。食物繊維はゆっくり消化器官を進みます。
消化器官の働きは副交感神経を活発にしますので、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取するのがオススメです。納豆やヨーグルトなどの発酵食品も腸の働きを活発にします。
半側発汗で汗を抑える
半側発汗は「はんそくはっかん」と読みます。半側発汗とは、からだの一部を圧迫すると、圧迫した側の汗が止まり、逆に反対側で汗が出るようになる現象のことです。反射現象の一つです。
おしろいをしている舞妓さんは、帯を胴体の高い位置で結ぶことで、顔汗を防いでいます。これは、半側発汗の原理によるものです。
そのため、顔の汗を一時的に抑えたい場合は半側発汗でからだの上部を圧迫すれば、顔汗を抑えることができます。常にからだの上部を抑えることが難しい場合は、「屋翳」や「大包」といったツボを数分圧迫すればからだの上部を圧迫するのに近い効果が得られます。
女性の場合は、普段よりキツ目のブラジャーを使用することでも、圧迫をすることができます。
ただし、半側発汗は反対側の発汗を促進しますので、上半身の発汗を抑える場合は下半身の発汗が促進されますので、気をつけておきましょう。
生活習慣を整える
汗かきを改善するには、生活習慣を整えることで発汗機能が正常に働くようにすることも大切です。共通するポイントは、発汗機能の要である自律神経の働きを正常にすることです。
ストレスを溜めないことはもちろん、しっかり睡眠をとることで自律神経の働きを整えてあげましょう。
適度に運動をすることもオススメです。運動はストレス解消になるだけでなく、必要なときにしっかり汗をかく習慣をつけることで、汗腺の働きを整えることにつながります。
また、運動不足で汗をあまりかいていないと、さまざまな成分を含む臭う汗が出てしまいますが、適度に運動をしていると汗の臭いは少なくなります。
いかがでしょうか。汗は人によって大切な機能ですが、場合によっては汗かきは困る症状です。質の良い汗をかくことや、生活習慣のコントロールで汗かきを改善していきましょう。
ただし、年中汗が止まらない場合は「多汗症」などの病気の可能性もありますので、疑わしい場合は病院を受診するようにしましょう。
まとめ
汗かきを改善する方法は?対策方法をご紹介
汗をかくことは人間にとって必要なこと
食生活が原因の汗かきの対策
半側発汗で汗を抑える
生活習慣を整える