汗をかくとどうしても臭いが気になります。特に汗っかきの人ほど汗の臭いには敏感なのではないでしょうか。とはいえ、日常生活を送っている中で、全く汗をかかないわけにはいきません。
ですからここでは、 汗っかき で汗の臭いが気になる方へ、汗の臭いを抑えるためにするべき対策をご紹介します。
汗っかきの人でもできる、臭わない汗の作り方
汗をかく原因
汗をかくのは暑い日だけではありません。運動した時、緊張した時など、日常生活の様々なシーンで、人は汗をかきます。ですが、人が汗をかくその量には個人差があり、同じ状況下でもたくさん汗をかく人とほとんど汗をかかない人がいます。
汗をかく人と書かない人の違いにはいくつかの原因がありますが、汗っかきな人の傾向として「代謝が良い」「肥満」「運動不足」「食生活が欧米より」「心配性」の人が多いといえます。
代謝が良い人は多くの熱量を放出するために汗をかきますし、肥満の人は体に熱がこもりやすく、それを放出しようと汗をかきます。
食生活が欧米よりになり脂っこいものを多く食べると消化するのに必要なパワーが和食よりも多くいるため、体が頑張って汗をかきます。そして心配性の人はストレス過多になりやすく自律神経が乱れがちになるため発汗をコントロールできず汗をたくさんかくのです。
臭う汗、臭わない汗
先に述べたように、汗をかく原因はさまざまありますが、では、その汗が臭ったり臭わなかったりするのはなぜでしょうか。
そもそも汗は無臭です。無臭であるはずの汗が臭うのは、皮膚に付着した汚れが汗と混ざり、雑菌が繁殖してニオイを発生させるのです。つまり、清潔にしていれば汗をかいても臭いはひどくならないということです。
ただし、体質や生活習慣によっては体を清潔に保っていても臭いが発生する場合があります。
例えばワキガの人は、アポクリン腺という汗腺の量が通常より多く、このアポクリン腺から発せられる汗はタンパク質やアンモニアなどの成分を含んでいるので、きつい臭いの汗をかきます。
清潔さを保っていればある程度は防げますが、汗をまったくかかないというのは困難であるため、臭わない汗をかくのは難しいといえます。
他にも、動物性脂肪の食品や、ニンニク、ニラなど刺激の強い食べ物を多くとると、このアポクリン腺が刺激されるため、ワキガではない人でも臭いのある汗をかきやすくなります。また、汗っかきの人よりも汗をあまりかかない人の方が臭いがきつい場合もあります。
体質的にあまり汗をかかないのではなく、本来汗っかきなのに汗腺の働きが弱いために汗の量が少ないという人が汗をかくと、ベタベタとした汗をかくことが多いのですが、このベタベタ汗は汗にミネラルが多く含まれている可能性があります。
そしてそのミネラルが雑菌のエサとなるため、臭いが発生しやすくなるのです。
汗をかいても臭わせないために
汗を完全に抑えることはできませんが、かいた汗を臭わせない工夫はできます。
まずすることは、肌や衣類を清潔に保つことです。先述したとおり、本来汗は無臭であり、肌などに付着した雑菌が増殖することにより臭いを発生させます。
ですからそうならないように、雑菌の増殖を防ぐことが必要です。また、こまめに汗を拭きとり、常に肌をサラッとさせておくのも大切です。
次に食生活の見直しです。脂っこいものやこってりしたもの、刺激の強いものなどアポクリン腺を刺激する食材を避けましょう。
逆に、摂取した方がいい食材はビタミンAとEを多く含む食材です。これらのビタミンは抗酸化作用により体内で臭いのものを分解してくれるため、汗の臭いの軽減に役立ちます。これらのビタミンを多く含む食材には緑黄色野菜、海藻、オリーブオイルなどがあります。
また、こまめな運動も臭わない汗をかくには大切です。
本来汗をかきやすい人の場合は特にですが、体を動かさず汗腺が休眠状態になってしまうと、体内での血液循環も鈍り、たまにかく汗が体内の不要物を多く含むベトベトドロドロとしたものになってしまい、悪臭のある汗となってしまいます。
こうしてみると、かいた汗を臭わせないためには、健康的な生活習慣を心がけることが大切であることが分かります。
清潔な体、健康的な食生活、適度な運動という、健康的な生活を送ることを心がけていれば、特別なことをしなくても汗の臭いを抑えることができるのです。
ただし、ワキガなど体質によって臭いがきつく出てしまう場合はこの限りではありません。体質による場合には、専門家による手術や治療による解決策も考慮しなければならないので、皮膚科や美容外科などで相談して下さい。
まとめ
汗っかきの人でもできる、臭わない汗の作り方
汗をかく原因
臭う汗、臭わない汗
汗をかいても臭わせないために