ダイエット効果や美容効果のあるスーパーフードとして話題のチアシード。最近はダイエット食材としてドラッグストアなどでも チアシード をよく見かけるようになりましたが、実は間違った食べ方をすると 危険 な面もあると言われています。
チアシードでダイエットしたい方のために、安全にチアシードダイエットを成功させるための注意点をご紹介します。
実は危険って本当?チアシードダイエットの注意点5つ
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チアシードは水で戻さないと発芽毒を摂取してしまう
チアシードはその名のとおり、チアという植物の種子です。そしてチアシードには発芽毒(アブシジン酸)という、植物の発芽を抑制するホルモンが含まれています。
人間が発芽毒を摂取すると、代謝を司る器官であるミトコンドリアを痛めてしまい、体の疲れや免疫力低下などの副作用がある可能性があると言われています。
チアシードは食べる前にしばらく水につけておくことで無毒化することができます。チアシードに浸水することで発芽へのスイッチが入り発芽毒がなくなります。
発芽毒は玄米などの他の植物の種子にも含まれており、少量食べてしまってもすぐに体に悪影響があるということはありませんが、健康のために食べているチアシードでかえって不健康になってしまう可能性はなくしたいところです。
チアシードを水で戻さずにそのまま食べるとかえって便秘になる
チアシードには水溶性食物繊維であるグルコマンナンが豊富に含まれているため、便秘解消に効果的といわれています。
ところが、ネット上では「チアシードを食べたら便秘ぎみになってしまった」という意見も見られます。実はチアシードは間違った食べ方をすると、かえって便秘になってしまうおそれがあるのです。
チアシードはそのままの状態では水分をほとんと含んでいないため、そのまま食べるとチアシードに含まれれているグルコマンナンが胃や腸の中の水分を大量に吸収します。その結果、腸の中の水分が少なくなってしまい、便秘の原因になってしまうのです。
チアシードはあらかじめ十分な量の水につけて1時間ほど待ち、しっかり膨らんでから食べるようにしましょう。そのほうが食感もプルプルで楽しいですし、チアシードをそのまま食べると最悪の場合、膨らんだチアシードがのどにつまって窒息してしまう可能性もあります。
しっかり水で戻してから食べれば、チアシードの食物繊維によって便のかさが増して便秘解消効果が得られるでしょう。
チアシードの大量摂取は下痢になることも
チアシードに豊富に含まれる食物繊維には便秘解消効果がありますので、便秘に悩んでいる人にはぜひチアシードを試していただきたいのですが、チアシードを食べ過ぎると今度は便がやわらかくなりすぎて下痢のような状態になってしまうケースもあります。
チアシードの1日の摂取量の目安はおおさじ1杯(約10グラム)程度ですので、それ以上は食べないようにしましょう。たくさん食べるほど美容効果やダイエット効果が得られるわけではありません。
チアシードはカビに注意
チアシードは栄養豊富な植物ですので、保存状態が悪いとカビが生えてしまうこともあります。
チアシードは海外で生産されたものが日本に輸入されていますが、過去にはパラグアイ産のチアシードからカビ毒であるアフラトキシンが検出されたことがあります。アフラトキシンは発ガン性があるともいわれている危険な物質です。
アフラトキシンを生み出すカビは熱に弱いため、現在日本に輸入されているチアシードの多くは高温のスチームで殺菌処理されています。
しかし安いチアシードの中には殺菌処理されていないものや輸入時の保管状態が悪いものもあります。チアシードを購入するときはパッケージの表示で殺菌処理の有無を確認したり、他の商品と比べて極端に安いものは避けるようにしましょう。
チアシードをお湯で戻すと美容効果が下がってしまう
チアシードにはαリノレン酸という成分が豊富に含まれています。αリノレン酸は代謝を高めたり血液をサラサラにして動脈硬化を予防する効果がある成分ですが、熱にとても弱いという性質を持っています。
チアシードを戻すときに水ではなく40℃以上のお湯を使ってしまうとαリノレン酸が破壊されてしまうので、チアシードは必ず水で戻すようにしましょう。
正しい食べ方を守ればチアシードは美容にもダイエットにも効果的な食材です。ご紹介した注意点に気をつけて、チアシードダイエットを成功させてください。
まとめ
実は危険って本当?チアシードダイエットの注意点5つ
チアシードは水で戻さないと発芽毒を摂取してしまう
チアシードを水で戻さずにそのまま食べるとかえって便秘になる
チアシードの大量摂取は下痢になることも
チアシードはカビに注意
チアシードをお湯で戻すと美容効果が下がってしまう