気づいたら頭皮や髪の毛に白い粉のようなものが付いていることはないでしょうか。じつはこれ「フケ」と呼ばれるもので、そのままにしておくと周りに不潔な印象を与えてしまいます。
フケ はどのようにして起きるのか、その 原因 と対策をご紹介します。
気になるフケの原因とは?原因別に対策を紹介
フケとは何か?
フケは漢字で「頭垢」と書きます。つまり、頭から出るアカのことです。フケは新陳代謝によって発生するため、誰にでもフケは出るものです。皮膚のアカと同じように目には見えないぐらい小さなものですし、洗髪によって洗い流されるため、通常は目に見えることはありません。
しかし、何らかの要因によって新陳代謝が早まると、頭のアカが大きな固まりとなって出てきます。これが気になるフケの正体です。
目に見えるフケが発生する原因は、パラパラとしてべたつかない「乾性フケ」とベタベタしている「脂性フケ」の2種類があります。次に、それぞれの原因と対策についてご紹介します。
乾性フケの原因
乾性フケは、パラパラしているのが特徴。乾燥している頭皮で発生しやすいフケです。皮脂が不足していたり、頭皮の水分不足で角質が剥がれやすくなり、大きなフケとなってあらわれやすくなります。
空気の乾燥や体質によるものもありますが、生活習慣の原因としてシャンプーによる皮脂の取りすぎや新陳代謝に必要な栄養素の不足は注意が必要です。
シャンプーは髪や頭皮の汚れを洗浄しますが、洗浄力の強いものは必要な皮脂も余分に洗い流してしまう可能性があります。元々乾燥しやすい体質の人や肌が弱い体質の人にはダメージとなり、フケが発生しやすくなることがあります。
また、皮膚の正常な新陳代謝にはビタミンやミネラルが必要です。偏った食事をしている人は皮膚の新陳代謝に必要な栄養素が不足してフケが発生しやすくなることがあります。
乾性フケの対策
乾性フケが発生している場合は、頭皮に必要以上の刺激を与えないことと、頭皮に必要な栄養素を十分に与えることが大切です。
まず、刺激の強いシャンプーを使っている場合は弱酸性のシャンプーやアミノ酸系のシャンプーなど刺激の弱いものに変えてみましょう。フケ専用のシャンプーも市販されています。
また、1日何回もシャンプーをしている場合は頭皮の皮脂を必要以上に奪ってしまうため、1日1回にするか、1回分をお湯のみにしてみましょう。
食生活が偏っている場合は、野菜を中心とした食事をきちんと摂ることが大切です。特に皮膚の生成に関わるビタミンAや代謝に関わるビタミンB群をしっかり補っておきましょう。
脂性フケの原因
脂性フケはベタベタしているのが特徴。皮脂が多い頭皮で発生しやすくなります。
脂性肌の人や食生活が偏って脂分の多い食事が続いている人、洗髪をこまめに行わない人が多くなります。皮脂を栄養にしてマラセチア菌と呼ばれる頭皮の常在菌が活発に活動し、ターンオーバーが乱され、フケが出やすくなるのです。
洗髪を数日に1度など頻度が少ない場合は皮脂が頭皮にたまってしまいますし、脂分の多い食事を続けていると皮脂の分泌が活発になります。男性ホルモンの分泌も皮脂の発生にかんけいしています。
脂性フケの対策
脂性フケ対策の第1歩として、適切な回数丁寧なシャンプーをすることを心がけましょう。
余分な皮脂は洗い流す必要がありますが、必要な皮脂を洗い流してしまうと、余計に皮脂が分泌されやすくなります。なるべくシャンプーを1日1回程度、丁寧に頭皮を洗い、シャンプーの成分が残らないようにしっかり洗い流すことが大切です。
必要な皮脂は残しながら、清潔に保つことがポイントです。
また、脂分の多い食事が続いている場合は、野菜を多めに摂取するなど、バランスを見直してみましょう。
乾性フケ・脂性フケのいずれも、健康な頭皮の状態を保つことが対策のポイントです。まずは自分が乾性フケ・脂性フケのいずれに該当するのかを見極め、適切な対策をとることが大切です。対策をとっても変わらない場合は、皮膚科を受診してみましょう。
まとめ
気になるフケの原因とは?原因別に対策を紹介
フケとは何か?
乾性フケの原因
乾性フケの対策
脂性フケの原因
脂性フケの対策