汗をかく夏場は特に気になる毛穴の開きですが、これらは皮脂腺から分泌される皮脂が原因です。放置したままだと汚れが詰まったり、くすみとなって老化を早めてしまいます。
ここでは、 皮脂腺 のケアについてご紹介していきます。
開いた毛穴もこれでスッキリ!皮脂腺のお手入れ法
皮脂腺とは何なのか?
世界大百科事典を見てみると、「皮脂腺とは、哺乳類の外分泌腺の一種で、単に脂腺とも呼ばれる。毛に付随してほとんど全身の皮膚に分布し、脂肪酸やコレステロールなどを含む脂肪様の物質(皮脂)を分泌し、毛や皮膚をうるおし、乾燥をふせいでいる。」とあります。
ようするに、毛のある部分から出る脂肪などが、肌や毛を潤して守ってくれるものと言うことのようですが、実際には潤す効果はあまり期待できず、主に水分蒸発を防ぐ機能と考えられます。むしろ、酸化して老化を招く原因になる場合が少なくありません。
できるだけ皮脂はしっかり洗い流し、保湿ケアするのがベストと言えるでしょう。
皮脂腺はどこにあるのか?
前述のとおり、皮脂腺は手のひらや足の裏を除く全身の毛のある部分に分布していますが、毛を包む毛包にも、うぶ毛を包む小さな毛包と髪の毛やおでこなどにある大型毛包の2種類があります。
この大型毛包は毛穴詰まりを起こしやすく、ニキビや吹き出物の原因となります。大型毛包のある部位は頭皮→顔(主に額・鼻・鼻横周辺)→胸→背中→腕・脚の順番で多いので特に丁寧に皮脂を洗い流しましょう。
頭皮、顔、身体などの部位別にケアしよう
洗うと言っても、頭から身体まで同じように洗ってしまうと肌を傷つけたり、潤いが不足し乾燥したり、べたつきが残ったりといろいろと問題が出てきます。顔だけでもTゾーンや頬、鼻の頭と言った具合に毛穴の大きさや皮脂の量も異なります。
そこで活躍するのが保湿です。洗うときは、頭、身体と行った具合にある程度大きなパーツでわけて洗い、その後部位別に保湿することで一定の潤いを補うことができます。皮脂の除去が終わったら保湿を中心にケアしましょう。
潤いを保つローションやクリームの選び方
頭皮用ローション
頭皮向けのローションを洗髪後、マッサージと併用して使用します。ローションにはエタノールが配合されているものがありますが、揮発性があるため水分も蒸発してしまいます。潤いを残したいのであれば、エタノールが配合されていないものを選びましょう。
ただし、皮脂の分泌が多く、多少の水分蒸発は気にしないと言う方は、殺菌作用があり、頭皮を清潔に保てるエタノール配合のローションはスッキリと仕上げてくれます。
顔・身体用クリームなど
薬局などでも手軽に手に入れられる保湿クリームには多くの種類があります。自分に合うクリームを選ぶには「価格」「香り」「使い易さ」のほか、「成分」にも気を付けたいものです。
一般的な保湿成分のうち、「セラミド」が配合されているものは保湿にはとても優れています。乾燥が気になるなら「セラミド」配合を選ぶといいでしょう。
皮脂が多く、保湿はいらないと思われる方も水分と皮脂は違うことを理解して、しっかり保湿することをおすすめします。
皮脂腺(毛穴)が開くのには内面的な原因も!
皮脂腺(毛穴)からの分泌が多いと毛穴が開いたままになってしまいます。皮脂が増加する内面的な原因として、
- 脂質の多い食生活
- 肌の水分量の低下によりバリア機能として皮脂が過剰に分泌される
- ストレスや寝不足などで代謝機能が乱れている
などの内面的な原因が挙げられます。この3つの項目のいずれかに該当する方は、洗髪や洗顔などのケアと同時に内面的な見直しをしてみましょう。皮脂の過剰分泌は抑えられ、開いた毛穴が気にならなくなるでしょう。
まとめ
開いた毛穴もこれでスッキリ!皮脂腺のお手入れ法
皮脂腺とは何なのか?
皮脂腺はどこにあるのか?
頭皮、顔、身体などの部位別にケアしよう
潤いを保つローションやクリームの選び方
皮脂腺(毛穴)が開くのには内面的な原因も!