肌表面が白い粉を吹いたようになる、強いかゆみがあるなどの症状を伴う乾燥肌は辛いものです。乾燥肌の 保湿 対策として クリーム が使われることはよくありますが、その種類や用途はさまざまです。肌の状態によって使うクリームも変わってきます。
クリームの効果や、正しい選び方、使用法をご紹介します。
乾燥肌に必須の保湿アイテム!クリームの効果と正しい使用法
なぜガサガサになるのか?乾燥肌になる原因
乾燥した肌はバリア機能が低下した状態となっています。乾燥肌になる原因として、次のことがあげられます。
- 加齢による肌機能の低下
- 空気の乾燥
- ストレスや生活習慣の乱れ
- アトピー体質
- 水分・皮脂不足
保湿クリームは肌機能の中でも、皮脂不足を補う役割を果たします。
乾燥肌への保湿クリームの役割
油分を含んだクリームは皮脂の役割を果たします。正常な皮膚の状態では、毛穴から皮脂が適度に分泌され、膜となって肌表面を保護します。皮脂膜は、外部からの様々な刺激から肌を守り、表面から水分が蒸発していくのを防ぎます。
バリア機能が低下した肌ではこの分泌がうまく行われず皮脂不足となっているのです。クリームには不足した皮脂を補い角質層を整える役割があるのです。
保湿クリームを選ぶポイント
乾燥肌には次のポイントに注意してクリームを選びましょう。
ぬる部分に合わせたものを選ぶ
一般的に保湿クリームは、顔用と体用があります。顔は体より皮膚が薄く吸収力が高いため、体用のクリームを顔に使うと刺激が強すぎる場合もあります。
顔と体兼用の保湿クリームもありますが、顔に合わせて作られていることが多いため、乾燥の程度が強い体には効かない場合もあります。顔と体、それぞれ専用のクリームを使う方が、効率よく治すことができます。
肌の乾燥状態に合ったものを選ぶ
乾燥肌の度合いによって、使用する保湿クリームを変えるようにします。軽度の乾燥肌なら保湿を主とするクリームでいいでしょう。
ポロポロと皮膚がはがれるほど乾燥が進んでしまった時やかゆみがある場合は、ステロイド剤などが配合されたクリームを使うと良いでしょう。かゆみや炎症を抑えてくれます。
季節によって変える
夏と冬では使うクリームのテクスチャも変わってきます。汗でベタつくことの多い夏には、サラッとした軽めのテクスチャが使いやすくなります。空気が乾燥する冬にはしっとりとした重めのテクスチャのものがいいでしょう。
保湿クリームの種類
同じ保湿クリームでも、含まれる成分によって効果が違います。自分の肌の状態に合った保湿クリームを選ぶようにします。
ワセリン
副作用がほとんどなく、一般的な保湿剤としてよく用いられます。赤ちゃんの肌や、目や口の周りなど皮膚が薄くデリケートな部分にも安心して使えます。
尿素
固くなった皮膚を柔らかくしてくれます。角質が固くなりやすいひじやかかとなどに向いています。肌のターンオーバーを促します。
ヘパリン類似物質
保湿作用の他に血行促進の効果があります。傷跡を修復したり色素沈着を薄くしてくれます。アトピー性皮膚炎の治療薬として使われることもあります。低刺激で子どもにも安心して使えます。
正しい保湿クリームの使用法
正しい手順で保湿クリームを使用することで、潤った肌を取り戻すことができます。
- 保湿クリームをぬる前に、化粧水で肌に水分をしっかり含ませる。
- クリームは手のひらで温めてからぬる。固めのテクスチャも温めることで肌にぬりやすくなる。
- 力を入れてぬらないようにする。強い摩擦で肌が傷つき、乾燥肌がひどくなる場合がある。
- 乾燥がひどい部分には重ねぬりをする。また、厚ぬりは避けるようにする。
- 保湿クリームを使用して、かゆみや炎症などが表れた場合は使用を中止して医師へ相談する。
まとめ
乾燥肌に必須の保湿アイテム!クリームの効果と正しい使用法
なぜガサガサになるのか?乾燥肌になる原因
乾燥肌への保湿クリームの役割
保湿クリームを選ぶポイント
保湿クリームの種類
正しい保湿クリームの使用法