重曹は料理や掃除などさまざまな用途で活躍する万能選手ですが、消臭剤としても使用することができます。うがいにも使われているので、身体に安心して使えます。
そこでオススメしたいのが、 重曹 を スプレー にして使う消臭剤。身体や服のニオイ撃退に活用できますよ。
カンタン重曹スプレーで汗や服のニオイを解消しよう!
重曹がニオイを解消する仕組みとは?
重曹は弱アルカリ性ですが、汗や垢といった身体のニオイの原因となるものは酸性の成分であることが多いです。
酸性のニオイ成分に弱アルカリ性の重曹を混ぜると、化学反応が起こり、ニオイ成分が違う成分に変化するためニオイが発生しにくくなります。そのため、重曹のアルカリ性が酸性のニオイ成分を中和してニオイを抑える効果があるのです。
重曹には薬品用、食品用、掃除用(工業用)の3種類が売られていますが、口に入れても安全なのは薬品用と食品用です。掃除用の重曹は純度が低いことがあるため、身体に使うことを考えると薬品用か食品用を選びましょう。
重曹スプレーの作り方
重曹スプレーの作り方はカンタンです。スプレーボトルに重曹を小さじ1杯程度入れ、水を100ml加えてよく混ぜ合わせるだけです。
熱湯で混ぜると重曹が強アルカリ性となり危険なので注意してください。アロマオイルや精油を数滴加えれば、好みのニオイのスプレーをつくることができますよ。
精油を使う場合は、プラスチックのボトルを溶かす性質があるため、ガラス製のスプレーボトルを使うようにしましょう。プラスチック製もガラス製も100円均一ショップなどで手に入ります。
防腐剤が入っていないため、長期間置いておくと腐敗する可能性があります。冷暗所に保管し、1週間程度で使い切るか作り直すようにしましょう。
制汗剤や足のニオイ予防に使う重曹スプレー
人の汗は弱酸性なので、つくった重曹スプレーは制汗剤として活躍します。重曹は弱アルカリ性で肌への負担が少ないので、安心して肌に吹きかけることができるのです。
使い方はカンタンで、肌のニオイが気になる箇所にスプレーをしておくだけです。汗をよくかく場所や、汗腺が集中している脇の下などにスプレーしておくとよいでしょう。お出かけ前にスプレーしておくと、汗のニオイを予防する効果が期待できます。
また、足は常に汗をかいている部位で、靴や靴下で蒸れるため、細菌が繁殖しやすく特に悪臭が発生する場所です。重曹スプレーをしておくと、中和作用でニオイも防止してくれますが、重曹はさらに水分も若干吸着する性質があるためさらなる消臭効果も期待できます。
ただし、身体に異常を感じた場合には使用を中止するようにしましょう。まれにアルカリアレルギーや肌が弱い場合には肌へ悪影響が出る場合があります。
服や靴のニオイにも活躍する重曹スプレー
スーツやジャケットなど、なかなか毎日洗濯ができない衣服にも重曹スプレーは活躍します。服を脱いで汗やニオイが気になるときに、重曹スプレーをひと吹きしておき、一晩置いておきましょう。脱臭効果が期待できます。
服に使う場合は、シルクやウールの素材には使えないので服の材質には注意しましょう。また、黒い衣服などに使う場合は白く残る可能性があります。
靴の中は通気性が悪く、汗で湿った状態が続くので細菌が繁殖しやすい環境です。悪臭の原因の一つであるイソ吉草酸という物質が靴の中で悪臭を発生させますが、重曹はこのイソ吉草酸を中和し、ニオイを軽減する効果が期待できます。
靴を脱いだ後、重曹スプレーを靴の中に吹きかけて陰干しをするのがオススメです。
いかがでしょうか。重曹は料理や掃除だけではなく、身体や服・靴といった身の回りのニオイ消しにも重宝します。スプレーにすると手軽に使うことができ、さらに好みの香りを加えてオリジナルの重曹スプレーを楽しむこともできますよ。
まとめ
カンタン重曹スプレーで汗や服のニオイを解消しよう!
重曹がニオイを解消する仕組み
重曹スプレーの作り方
制汗剤や足のニオイ予防に使う重曹スプレー
服や靴のニオイにも活躍する重曹スプレー