手のひらや足の裏にできる「 汗疱状湿疹 」という湿疹を知っていますか?見た目にはブツブツとした小さな水疱ができます。かゆみも伴うため、水虫では!?と思われる方も多いのですが、手のひらや足の裏に多汗の症状を持つ人がかかりやすい肌疾患です。
水虫と違って汗が原因で発症します。
汗疱状湿疹の原因を知って防止しよう
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汗疱状湿疹ってどんな症状?
汗疱状湿疹は、手のひらや足の裏などに、1mmから2mmくらいのブツブツとした小さな水疱ができます。初期はかゆみを伴いますので、ついかきむしってしまう場合があります。
かゆみで掻いてしまい、炎症を起こたり、ただれたりするようになり症状が悪化していきます。きちんとした治療をせずほっておくと、慢性化し症状も重症化してしまいますので適切なケアが必要となります。
汗疱状湿疹を発症する原因と季節
汗疱状湿疹は、皮膚にある汗の出口(汗孔といいます)が、十分に開かずに汗をかいてしまうと、皮膚の中に汗がたまって外に出られなくなります。この外に出られなくなった汗が溜まると「汗疱」ができます。
汗疱がやぶれることによって皮膚にブツブツとした湿疹をつくるようになります。これが汗疱状湿疹です。汗が原因で発生する汗疱状湿疹ですが、普段から汗をかきやすい人がなりやすいのですが、発症しやすいのは、春や秋が多いと言われています。
春と秋は汗をかきにくくなるため、汗孔が開き切らない状況が生まれやすいからです。
こんなタイプの人が汗疱状湿疹になりやすい
汗疱状湿疹になりやすい人にはいくつか特徴があります。
食器用洗剤とシャンプーが合っていない。金属アレルギーの方、喫煙されている方、慢性的に副鼻腔炎や扁桃腺炎を患っている方、ストレスを強く受けている方、汗腺機能が低下している方などです。
そのタイプの方も、汗腺や汗孔の機能が低下してしまい、汗疱ができやすいのです。夏場などお風呂上りにすぐに涼しいエアコンの部屋で過ごす人も多いと思いますが、これをすると汗腺機能が低下してしまいます。
エアコンが当たり前のように普及している現代人は、この汗腺機能が低下しやすい環境にあります。普段から発汗トレーニングなどで、ケアすることが汗疱状湿疹を発症しにくくする方法になります。
汗疱状湿疹の治療に有効だと言われている方法
実は、汗疱状湿疹は原因や治療方法がはっきりと解明されていない部分が多い皮膚疾患です。そのため、病院等で治療は、ステロイド薬で炎症を抑えたり、尿素薬を使って感想から皮膚を保護するような治療が一般的です。
しかし、完全に完治するには時間がかかったり、一時的には薬で症状が改善しても、再発していまうことも多いです。かきむしって症状が悪化してしまう前に、病院で治療を行う必要がありますが、日頃から汗疱状湿疹にならないような体質作りや予防も重要になります。
汗疱状湿疹の原因から遠ざける
毎日使う食器用洗剤とシャンプーが原因で発症してしまう場合があります。食器用洗剤とシャンプーに含まれる、界面活性剤、シリコンという成分が手荒れの原因になる場合があります。食器用洗剤は植物性のタイプに変えるか、手袋をするなどして手を保護します。
シャンプーやリンスはノンシリコンと界面活性剤不使用のタイプを使用することをおすすめします。日頃からストレス発散ができていなかったり、や自律神経失調症を患ったりしている人も汗疱状湿疹を発症しやすいのですが、ストレスはただでさえ肌に悪影響を与えます。
睡眠や食事をしっかりとり、心をリラックスさせる自分の時間を少しでも持つようにして、ストレスを少しでも軽くするようにしましょう。また食事も脂っこいやジャンクフードよりも、ビタミンCを多く含む果物や野菜を多くとるようにすると予防になります。
汗疱状湿疹になった場合のハンドケア
汗疱状湿疹は患部の水分が失われカサカサに乾燥しやすくなります。乾燥すると治りにくくなってしまいますので、尿素配合の保湿剤など保湿効果の高い薬を塗ることで早く治すことができます。
手を清潔に保ちできるだけしっかりと保湿しますが、油分の多い保湿剤よりもさらりとした伸びるタイプのハンドクリームの方がおすすめです。
まとめ
汗疱状湿疹の原因を知って防止しよう
汗疱状湿疹ってどんな症状?
汗疱状湿疹を発症する原因と季節
こんなタイプの人が汗疱状湿疹になりやすい
汗疱状湿疹の治療に有効だと言われている方法
汗疱状湿疹の原因から遠ざける
汗疱状湿疹になった場合のハンドケア