口臭の治療を専門としている「 口臭 外来 」があります。医師によってきちんと検査を行い口臭の原因を見付け症状に合った的確な治療などを行うことができます。ただし自由診療が中心となりますので、保険が適用されないことがほとんどです。
原因によっては、自分で口臭ケアをしても良くならない場合があります。きちんとした医師の診断を元に治療をすることをおすすめします。
口臭歯科外来での検査・治療について
口臭歯科外来とは?
「口臭外来」は歯科医院や総合病院にありますが、口臭外来専門の病院もあります。問診で口臭の悩みを専門の医師と相談をすることができます。問診後、検査・治療を行います。
主な検査は口臭測定、口腔内検査、舌診、唾液検査、尿検査などになります。検査結果を踏まえて専用の治療を安心して行うことができます。
自分では気づきにくい口臭だからこそ
本当に口臭のする人は、口が臭いことを他人に指摘されても、自分で認識できない場合がほとんどです。「生理的口臭」という人間が生活していく中で緊張したりのどが渇いたりすることで発生する口臭の場合は、今自分の口が臭いようだと本人が気づきます。
それは普段は匂っていないのに、寝起きや喉が渇いた時など一時的に唾液の量が少なくなり発生する口臭だからです。臭いを察知する「鼻」には、同じ匂いをずっと嗅いでいるとだんだんと鼻がマヒしてきて匂いを感じなくなるという性質があります。
いつも口臭のある方は自分の臭いは常に嗅いでいるので臭くても鼻がマヒしてしまって気づけないのです。口臭は他人に指摘されて初めて気づくというケースがほとんどなのは、この鼻の性質がそうさせるのです。
自分でもできる口臭チェック
口臭歯科外来などを利用する前に自分である程度はチェックすることができます。自分の口臭には気づきにくいものですが、ビニール袋に自分の息を吹き込み封をします。そのまま数分おいて袋を開けて臭いをかいでみましょう。
生ごみのような生臭い悪臭やずえた臭いなどがしたら口臭があると判断して問題ないでしょう。ほかにも外したマスクを1分後くらいにマスクの臭いを嗅いでみましょう。これによっても口臭があるかどうか判断できます。
ただ、口臭が過敏になっていて口臭だと思い込んでしまう人もあります。心配であればそれも含めて口臭歯科外来でしっかりと診断してもらいましょう。
口臭カウンセリングを受けましょう
口臭を指摘され不安になり悩むくらいであれば、口臭歯科外来にて専門家に口臭カウンセリングをしてもらうことをおすすめします。気にするほど匂っていなければそれに越したことはありませんし、治療方法を見つけることができれば適切に早期に治療ができます。また、プライバシーはきちんと守られますので安心して受診できます。
病的口臭でわかる疾患もある
生理的口臭は唾液の分泌量が減ることで発生する口臭で、病気でもなんでもなく誰もが体調や緊張などによって発生するものであり、治療は必要としません。治療が必要な口臭には、虫歯や歯周病などの口腔内が原因のものがほとんどです。
しかし、他にも、呼吸器官や、耳鼻咽喉、消火器系の疾患、代謝系の疾患などの病気が原因で口臭が発生していることもあります。病気が原因の場合は、その病気を治すことで口臭が治まります。体調のバロメーターにもなるので、口が臭いと指摘をうけた場合はきちんと専門家のカウンセリングと治療を受けることが大切です。
症状に合った治療方法
原因がわかると症状に応じて治療を行っていきます。薬物治療では漢方薬やサプリメントを使って体の状態を整えて口臭の原因である唾液量を保つようにします。歯周病が原因の場合によく使われる3DS除菌療法もあります。
また唾液量を増やすように唾液腺をマッサージして活性化させる治療も行いします。舌苔や、プラークなどが原因で口臭が起こっている場合には、それらを効果的に除去する方法を指導してくれます。
もちろん、他の臓器などにある疾患が原因で口臭が発生している場合には専門医を紹介しすみやかに治療を行うことができます。
まとめ
口臭歯科外来での検査・治療について
口臭歯科外来とは?
自分では気づきにくい口臭だからこそ
自分でもできるセルフチェック
口臭カウンセリングを受けましょう
病的口臭でわかる疾患もある
症状に合った治療方法