美人の条件と言えば、目の大きさや鼻筋などが注目されがちですが、実は口元の美しさも重要です。マスクをしていると美人に見えるのに、外すとそうでもないと感じるのは、口元の印象が顔のバランスに大きく影響するからです。
口元 が 出てる ことを「ゴボ口(ごぼくち)」と言います。
口元が出てると残念!美しい口元は美人の必須条件だった
ゴボ口とはどんな状態の口元のこと?
ゴボ口とは、サルのように上唇がこんもりと膨らんでいる口元のことを言います。下アゴよりも上アゴが前に出ている状態です。一般的に、Eライン以内に口元が収まっているのが理想されていますが、ゴボ口はこのラインを超えていることが多いです。
Eラインとは、横から見たときに鼻の頭と下アゴを直線で結んだラインのことを言います。このラインより少し内側に唇があることが、美人の判断基準の一つとなっています。
ゴボ口の原因は何?
ゴボ口は専門用語で「上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)」または「両顎前突症(りょうがくぜんとつしょう)」と言われます。ゴボ口になる原因は、次の2つがあげられます。
下アゴが小さい
下アゴが発達せず小さいままで、後ろに下がった状態だと、下アゴが上アゴより目立ちゴボ口に見えます。
前歯が前に突き出している
上下の前歯が前向きに生えていることにより、歯が唇を押し出してしまい、ゴボ口となります。
ゴボ口のデメリットは?
ゴボ口の人は口呼吸であることがとても多いです。口呼吸は鼻呼吸に比べ、風邪やアレルギーを引き起こしやすくなります。
空気中のゴミをろ過してくれる鼻粘膜を通らず、直接空気が体の中に入るからです。また口内が乾燥気味になり、口臭が強くなる、歯周病になりやすくなる、いびきが強くなるなどの傾向もあります。
ゴボ口を治す外的処置
ゴボ口は外的処置で治すことが可能です。一般的には次のような処置が行われます。
歯列矯正
前に向かって生えている歯の向きを変え、唇を前に押すのを軽減させます。また、抜歯して、突き出た唇を後ろに引っ込ませる方法がとられることもあります。前歯の位置が大きく後退することにより、唇を引っ込ませるのです。
アゴの骨を削る
大きく口元を下げる必要がある場合は外科的矯正治療が行われます。前歯の位置とともに、アゴの骨を引っ込めるのです。
また、アゴの形を作る「オトガイ形成術」が行われることもあります。下アゴがほとんど無い、後ろに引っ込んでいるといった場合に、下アゴを形成し前に出してやるのです。ほんの少し下アゴが前に出たことで、顔の印象は随分違ってきます。
自分でできる、ゴボ口対策
矯正や手術となると、効果は高いけれども、お金がかかる、恐怖心があるといった面もあります。自分でゴボ口を完全に治すことは難しいのですが、少しずつでも改善できる対策をまとめました。
舌の位置を正す
ゴボ口の人は、無意識に舌を口の中でまわしたり、唇を押し出す癖があります。舌を正しい位置に置くよう普段から意識するようにします。正しい舌の位置は、上の前歯の歯ぐきの裏です。何もしない状態で自然と口を閉じた時に、舌がこのポジションに付くのが正解です。
意識して鼻呼吸する
口呼吸している人は、鼻呼吸を意識して行うようにします。口呼吸をすると唇が閉じられるため、唇が自然と歯を後ろのほうに押してくれます。また気づいたときに、唇で歯ぐきを後ろに押し続けるといいです。
アゴをしっかり使う
しっかり咀嚼し、アゴを使うようにします。柔らかい食べ物ばかりでなく、固いものも食べるようにします。アゴをよく動かすことで筋肉が鍛えられ、フェイスラインが引き締まります。フェイスラインが引き締まると口元のバランスも整ってきます。
ゴボ口も個性のひとつです。ゴボ口でも美人やハンサムはたくさんいます。気にしすぎはやめましょう。
まとめ
口元が出てると残念!美しい口元は美人の必須条件だった
ゴボ口とはどんな状態の口元のこと?
ゴボ口の原因は何?
ゴボ口のデメリットは?
ゴボ口を治す外的処置
自分でできる、ゴボ口対策