できてしまった大人ニキビを少しでも早く治すために市販薬を使用する方も多いと思います。ですが、数あるニキビ薬のそれぞれの効果の違いについてはご存じない方も多いのではないでしょうか。
今回は、 市販 されている ニキビ 薬 のなかで高い効果が期待される5つの商品についてご紹介します。
大人ニキビにおすすめの市販薬5つを比較
テラコートリル軟膏
抗炎症作用と抗菌作用のある成分が配合された薬です。ニキビの薬としての認知度が高く、即効性があるという評価もあります。湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれなど、化膿を伴う皮膚の症状に効果があるもので、ニキビ専用の薬ではありません。
強い抗菌作用がアクネ菌などの皮膚細菌に効果を発揮するとともに、ステロイドによる抗炎症作用が赤みを鎮める役割を果たしています。
ステロイド系の薬なので、長期間使用し続けると皮膚が薄くなるなどの副作用に注意が必要です。継続使用は長くても2週間程度にしておきましょう。
それでもニキビが治らない場合は、薬があっていない可能性もありますので使用をやめ、皮膚科など専門医への受診をおすすめします。
大人肌対策クレアラシル
CMで紹介されていたこともあるので、ニキビ薬といえばクレアラシルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。一般的なクレアラシルは中高生など若者にできるニキビへの効果を期待して作られています。
そもそも大人ニキビと子どもニキビの違いは、できる原因が乾燥によるものか過剰な皮脂分泌によるものかでわけられます。そしてクレアラシルは子どもニキビの原因でもある過剰な皮脂分泌によるニキビを改善するために作られているのです。
ですから、乾燥が原因でできる大人ニキビ用にクレアラシルを使用したい場合は「大人肌用のクレアラシル」を使用してください。大人用のものには保湿成分やビタミンCなどが入っており、殺菌、消炎、保湿、美白効果が期待できます。
また、透明なのでメイクの前後にも使用できるというのも大人の女性には助かります。
ペアアクネクリームW
抗菌作用と消炎作用でできてしまったニキビを集中的に治療する薬です。抗菌作用によりアクネ菌の増殖を減らし、消炎作用により荒れて赤くなってしまった皮膚の炎症を鎮めることでニキビを治します。
アクネ菌は増殖すると皮脂を取り込んでいきます。ですから、赤いニキビができてそこを手で触ったり不衛生な状態にしておくとアクネ菌が増殖し、皮脂を取り込み白ニキビへと変化していきます。
そうなる前にこの薬を使用してアクネ菌の増殖を抑える方法が効果的です。
オロナイン
どこの家にも一つは置いているであろうオロナイン。発売から50年以上経ちますが、今なお家庭常備薬として活躍している薬です。ニキビ以外に、軽いやけどやしもやけなどにも効果を発揮する総合皮膚薬です。
殺菌消毒効果のある成分が含まれているほか、保湿成分も配合されているので大人ニキビの治療にも効果が期待できるのですが、ニキビ専門の薬ではないので、先にご紹介した薬と比べると即効性やひどいニキビへの効果という点ではやや劣ります。
ですから、ニキビを治す目的でオロナインを買うというのはあまりお勧めできません。あくまで常備薬の一つとしておいておき、ニキビ薬がない時の代用品という程度で使用するのが良いでしょう。
一週間程度使用して効果が見られない場合は専門医に相談するか、他のニキビ専用の薬を試してみるなどして下さい。
ビフナイト
こちらもCMで流れていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。寝ている間にニキビを治療してくれるということで、手軽さと便利さで人気のニキビ薬です。こちらの薬にも抗菌作用、消炎作用のある成分が配合されており、ニキビに効果が高いといわれています。
ただし、これらの作用のほかにイオウ系の成分が含まれているのですが、これは脱脂作用のある成分です。ですから、乾燥が原因でできている大人ニキビに使用すると乾燥が悪化する可能性があります。この場合は使用を中止してください。
まとめ
大人ニキビにおすすめの市販薬5つを比較
テラコートリル軟膏
大人肌対策クレアラシル
ペアアクネクリームW
オロナイン
ビフナイト