健康増進や美容効果を期待できると話題を呼び、近頃は多くの人が酸素カプセルを愛用しています。テレビ番組などでは良い面ばかり取り上げられているイメージのある酸素カプセルですが、場合により副作用が生じることはあまり知られていません。
今回は、どのような時に 酸素カプセル によって 副作用 が出てしまうのか見ていきましょう。
愛用者にもあまり知られていない酸素カプセルの副作用とは
酸素カプセルの基礎知識
酸素カプセルとは、カプセル内部の気圧を高くすることで、血液に溶け込んで運ばれる「溶解型酸素」の供給度を上げる機器です。
普段の呼吸で取り込んでいる「結合型酸素」は、血中のヘモグロビンの含有量によって供給率が左右されてしまうのですが、溶解型酸素は毛細血管よりも分子が小さく、そのままの形で血液や体液に溶け込むことで効率的に供給されます。
酸素カプセルで血液中に溶解する酸素量を増やすことで、健康増進やアンチエイジングなどの美容効果が期待できるのです。
なぜ酸素カプセルで副作用が生じるの?
酸素カプセルは、正しく扱いさえすれば副作用などの心配もほとんどなく、一度にさまざまな効能が得られるというところも魅力です。
ところが、下記の場合には副作用が生じ、かえって健康を損ねてしまう可能性があるため注意が必要です。
- 酸素濃度が40%を超えたとき
- 1.3気圧を超えたとき
この条件を超えた場合には医療行為となり、特定の病気にかかっていない健康な人の身体にはかえって負担となってしまいます。
ただし、たいていのメーカーの酸素カプセルは酸素濃度や気圧の上限があるため、副作用の心配はほとんどゼロに等しいと言えます。
酸素カプセルの利用をご検討中の方は、受けに行くサロンやクリニックがどのような機器を導入しているのかも確認した方が安心かもしれません。
それでは万が一副作用が生じてしまった場合、具体的にはどのような症状がみられるのでしょうか。
副作用の具体的な症状とは
酸素濃度が40%を超えた場合「活性酸素」の増加が考えられます。活性酸素とは、酸素分子が変化して酸化力が強力になったものです。
本来は、その酸化力が身体に侵入したウイルスや病原菌を攻撃してくれる免疫機能の役割を果たしているのですが、増えすぎるとシミ・そばかすなど老化の原因や、生活習慣病の原因になるといわれています。
1.3気圧を超えた場合には、心臓や耳に負担がかかってしまう可能性があります。また、1.3気圧を超えていない場合でも圧迫感を覚えたり、耳管狭窄による頭痛などを訴える方もいるようです。
心臓や耳の持病をお持ちの方は、酸素カプセルを利用する前に一度クリニックやサロンにご相談ください。
こんな人は気を付けて!
酸素カプセルを利用できるサロンなどでは、よく「飛行機に乗ることができる人であれば問題ない」と説明するようですが、下記の項目に当てはまる方はご利用を控えた方が良いでしょう。
- 耳抜きができない方
- 妊娠中の方
- 高血圧の方
- ペースメーカーを使用している方
耳抜きができないという方は、事前に相談すると、気圧を徐々に調整して極力負担がかからないよう対応してもらえる場合もあるようです。
妊娠中やその可能性のある場合は、高濃度酸素を吸収することで未発達の胎児への悪影響が考えられるため、酸素カプセルの利用はオススメできません。
この他にも気になる持病などがある方は、サロンやクリニックで事前にご確認ください。
信頼できる店舗で受けるようにしましょう
酸素カプセルによって副作用が生じることがあるということがわかりましたが、その可能性はとても低いようです。使い方さえ守れば、健康増進やアンチエイジング効果があるため、女性には特に魅力的な機器なのではないでしょうか。
1時間程度カプセルに入っているだけでリラックス効果やダイエット効果も期待できるので、忙しい社会人や主婦にもとてもオススメです。
酸素カプセルは、大気汚染やストレス社会が原因で「酸素不足」が深刻化している現代人の味方とも言えます。
もし副作用が心配で酸素カプセルの利用を悩んでいるという方は、サロンやクリニックで事前にカウンセリングを受け、信頼できるかどうか見極めたうえで利用すると良いでしょう。
まとめ
愛用者にもあまり知られていない酸素カプセルの副作用とは
酸素カプセルの基礎知識
なぜ酸素カプセルで副作用が生じるの?
副作用の具体的な症状とは
こんな人は気を付けて!
信頼できる店舗で受けるようにしましょう