虫歯の治療といえば、昔は金属製の材料が主に使われていましたが、現在はセラミックでの治療が行われることも多くなってきました。
セラミック は本物の 歯 を見分けがつかない仕上がりや金属アレルギーの心配が無いなどメリットもありますが、 デメリット についても知っておきましょう。代表的なデメリットを4点ご紹介します。
知っておこう!歯をセラミックで治療するデメリット4選
自費診療となる
銀歯などの治療の場合は保険適用となりますが、セラミック治療の場合は保険診療ができません。保険適用で認められている治療は、虫歯の治療のための最低限の治療方法です。
セラミックの場合は、虫歯治療の目的もありますが、見た目の良さを追求した審美治療にも該当します。そのため、保険適用外となり、自費診療になってしまうのです。
費用は歯科医院や治療する部位・内容によりさまざまですが、1本で数万円~15万円程度の費用がかかります。数本虫歯があり、全てセラミックで対応しようとするとかなりの高額費用となり、費用負担が大きくなる可能性があります。
しかし、歯の一部をオールセラミックではなく、ハイブリッドセラミックで治療する場合は保険適用が認められる場合があります。被せ物の場合のみに適用されるなど、保険適用をするためには条件がありますので、適用できるか気になる場合は歯科医院に確認をしてみましょう。
破損することがある
金属を使った治療方法に比べ、セラミックは割れたり破損する可能性があります。強度が強い半面、伸縮性はなく、強い力が加わると割れてしまうのです。そのため、噛む力が強かったり、歯ぎしりが多い方は要注意です。
破損してしまった場合は、再度作り直す必要があります。ただし、歯科医院に持っていくと修理ができる場合もあるようです。また、早めに対応することで治療回数が少なくなったり、修理が早くできることもあるので、破損してしまった場合は早めに歯科医院に行くようにしましょう。
作り直す場合も自費診療となるため、高額の費用がかかります。寝ている間の歯ぎしりなどはナイトガードというマウスピースを使えばセラミックへの負担を減らすことができますよ。セラミックは割れることがあるため、強い力がかかりすぎないように注意しておく必要があります。
歯や歯茎の負担になることがある
セラミックは強固に作られているため、非常に硬い材質です。そのため、歯や歯茎の負担になることがあります。施術後すぐはしみて痛くなるものの、数日で慣れるケースもあります。
ただし、歯や歯茎に痛みを感じた場合は、セラミックによって傷んでいる可能性がありますので、そのままにせず歯科医院に相談してみましょう。
通常は起きる心配はありませんが、施術内容が合わなかったりセラミックで施術している歯が多い場合は口腔内の負担が多くなり、歯や歯茎が傷んでいる可能性があります。
歯を削る量が多い
セラミック治療の場合、他の治療に比べて歯を削る量が多いといわれています。本物の歯に近い状態をつくり、強度を確保するため、金属素材の治療に比べて削る量が多くなることがあります。
金属素材の場合は薄く作ることができますが、セラミックの場合は強度を確保するためにある程度の厚みが必要になるのです。そのため、歯を多めに削ることになります。治療のためとはいえ、本来の歯を多めに削ることになるのはデメリットの1つですね。
いかがでしょうか。セラミック治療のデメリットをご紹介しました。セラミックにはデメリットもありますが、変色がなく、状態が良ければ長持ちする治療方法です。治療方法のメリット・デメリットをしっかり認識した上で、最適な治療手段を選択してみてくださいね。
まとめ
知っておこう!歯をセラミックで治療するデメリット4選
自費診療となる
破損することがある
歯や歯茎の負担になることがある
歯を削る量が多い