睡眠は脳や体を休め疲れをとるということだけではなく、肌の修復や再生を行ってくれる成長ホルモンを分泌するという非常に重要な役割があります。最も多く成長ホルモンが分泌されるのは、眠りはじめて最初の4時間です。
睡眠時間 4時間 は、美肌を維持する上で重要です。
眠りはじめの4時間が美肌に大切なわけとは??
- 目次 -
成長ホルモンが皮膚を修復し再生してくれる
睡眠中に活発に分泌される代表的なホルモンに「成長ホルモン」というものがあります。「成長ホルモン」は、成長期には体を作っていく上で重要な働きをしてくれます。成長ホルモンが不足すると骨や筋肉などの各器官の発達を妨げるようになります。
大人になってからは体組織の修復・再生、脂肪を燃やすなどの重要な役割を果たしています。
私たちの皮膚は外的刺激(紫外線・乾燥・気温など)によって、日々ストレスにさられて傷ついています。その傷ついた皮膚を、成長ホルモンが修復し、再生してくれます。
睡眠時間が不足すると集中力や判断力などが著しく低下し、体力も大幅に削られて日中のパフォーマンスが低下していきますが、皮膚の回復力や、免疫力、肌のターンオーバーにも同じような影響が出てきます。
成長ホルモンは睡眠中に活発に分泌されるので、徹夜や寝不足な日々が増えてると肌が荒れるのはこのためです。
睡眠不足や睡眠の質が低下すると
睡眠不足や寝入ってもすぐに目が覚めてしまうように睡眠の質が悪くなると、成長ホルモンの分泌が活発にならず、成長ホルモンの分泌量も減少してしまいます。それにより皮膚の修復や再生が十分にされなくなります。
肌のターンオーバーは約1カ月サイクルですが、成長ホルモンの分泌量が減ってしまうとターンオーバーのサイクルが乱れ、肌の新陳代謝が滞ります。肌の新陳代謝が滞ると、皮脂や汚れが毛穴に溜まりニキビなどの肌荒れ、シミ、シワなどの原因になります。
成長ホルモンを分泌させるには、良質な睡眠をしっかり取ることが大事なのです。
成長ホルモンは睡眠中いつでも分泌されるものではない
成長ホルモンは睡眠中に活発に分泌されますが、眠っている間いつでも分泌されるものではありません。睡眠には浅い眠りと深い眠りの2種類があり、睡眠中この2種類の眠りが交互にやってきます。
浅い眠りのことをレム睡眠といいます。レム睡眠中は体は休んでいますが脳が活発に動いて、日中自分の体験した記憶や情報を整理したりしています。夢をみるのもレム睡眠中ですし、物音に気付いて目を覚ましやすいのもレム睡眠中です。
もうひとつの眠りが、ノンレム睡眠といい深い眠りのことをいいます。ノンレム睡眠中は体も脳もぐっすりと休んでいます。このノンレム睡眠中に、成長ホルモンが分泌されます。
レム睡眠からはじまり、ノンレム睡眠が終了するまでの1サイクルは約90分と言われています。つまり、約90分ごとに成長ホルモンが活発に分泌されることになります。
さらに、深い眠りのノンレム睡眠は、眠ってから1回目と2回目が一番深い眠りになります。3回目はやや深い眠りになり4回目以降は一定レベルの深い眠りになという特徴があります。実はこの眠りの深さは成長ホルモンの分泌量にも関係してきます。
成長ホルモンの分泌量は眠りはじめて最初の4時間が一番多い
2種類の睡眠のサイクルが90分ごとで、3回目のノンレム睡眠までが最も多く成長ホルモンが分泌されます。
つまり眠りはじめて270分(4時間半)の間、しっかりと深く熟睡することで、成長ホルモンの分泌量をしっかり確保することができます。肌を美しく保つには、寝始めて4時間程度が重要になってきます。
この成長ホルモンの分泌量が多くなる時間帯を、肌のゴールデンタイムや、肌のシンデレラタイムとも呼ばれています。
お肌のゴールデンタイム
お肌のゴールデンタイムは夜の10時~2時くらいがお肌のゴールデンタイムと言われることもありますが、一概には言えません。現代人の生活リズムはさまざまです。
個々の生活リズムによって就寝時間も起床時間もかわってきますし、適正な睡眠時間も人によって違います。短時間睡眠(4~5時間)でも問題なく生活できている人もいれば、長時間睡眠(8~9時間)でないと眠くてしょうがないという人もいます。
早起きしなければならない人もいれば、寝るのが遅くなる生活の人もいると思いますが、重要なのは寝始めて最初の4時間熟睡できるかどうかです。生活パターン化され規則正しく熟睡できる時間が確保されていれば問題ありません。
まとめ
睡眠時間 4時間が美肌に重要なわけとは??
成長ホルモンが皮膚を修復し再生してくれる
睡眠不足や睡眠の質が低下すると
成長ホルモンは睡眠中いつでも分泌されるものではない
成長ホルモンの分泌量は眠りはじめて最初の4時間が一番多い
お肌のゴールデンタイム