ダイエットの目的として、体重を落としたい、身体を引き締めたいなど、その理由はさまざまです。その目的を達成するためにも贅肉の仕組みを知っていれば、より効果的にダイエットすることができます。
ここでは「 贅肉 」の仕組みについてご説明していきます。
ダイエットの前に贅肉を知り尽くそう
そもそも贅肉とは何?
最近太ってきたなぁ。とお腹の肉をつまんで思うことがダイエットのきっかけになることも多いと思います。そもそも「贅肉」とは「肉」だけではなく「脂肪」も含まれます。
私たちが日々摂取している食事の余分な炭水化物や脂質が代謝されずに中性脂肪となり、体内に蓄積され、それが「贅肉」となります。
通常、食事から摂取された炭水化物や脂肪分などの栄養素は、呼吸をはじめあらゆる運動などでエネルギーとして代謝されるのが理想です。
しかし、この代謝が悪いとエネルギーとして使われないまま体内に残り脂肪細胞に取り込まれることになります。これが「贅肉」です。
贅肉にも役目がある
贅肉は余分な肉で全くないほうがいいのかと言えばそうでもなく、激しい運動をした場合や万が一食事がとれない環境になったときに、蓄積された贅肉(中性脂肪)が口から摂取する食事の代替エネルギーとして活躍します。
つまり、栄養のストックと考えるとわかり易いです。ですが、このストックを家の冷蔵庫に例えると、貯めすぎるとごちゃごちゃとして見た目も悪いうえに冷蔵の効率も落ちますし、使わなければ賞味期限切れだらけの不要物に変化してしまいます。
定期的に消費(日常的な運動)して、快適な生活を送りましょう。
贅肉にはつくのも落ちるのも順番がある
贅肉(脂肪)にはブヨブヨとしたお腹周りや二の腕につく「皮下脂肪」と内臓の間や周囲につく「内臓脂肪」があります。
ダイエットでは、まず「内臓脂肪」が落ちその後「皮下脂肪」が落ちていくので、本当になくしたいお腹周りなどの皮下脂肪はなかなか落ちてくれず見た目の効果を感じにくいというのもこれが原因です。
しかし、見た目の効果は感じなくても、内臓の贅肉(内臓脂肪)がなくなると高脂血症や高血圧などのさまざまな病気の原因を防ぐことになるので、それだけで健康に与える影響は大きいと言えます。
また、食事制限や運動で落ちる贅肉には、落ちやすい部位と落ちにくい部位があります。ダイエットを始めてすぐに効果を感じる場所は落ちやすい部位で、なかなか効果を感じない場所は落ちにくい部位となります。
反対に、贅肉がつくときにはこの「落ちにくい部位」からつくことも頭に入れておきましょう。内臓脂肪の次に贅肉が落ちていく順番を部位別にまとめてみましたので参考にしてください。
贅肉が落ちていく順番
- 手首・足首
- ふくらはぎ
- 腕
- 太もも
- 胸
- 顔周り
- お腹
- お尻
贅肉をなくす効果的な方法
最初にご説明したとおり、贅肉がつくのは日々の運動量に対し、食事の過剰摂取が大きな原因と言えます。
ですので、運動量に必要なだけのカロリーを摂れば余分な栄養が体内に残ることなく代謝され一定の体型を維持できるのですが、現代の食生活事情では誘惑も多く、これを実行するにはなかなか難しいところです。
そこで、摂取過剰になったカロリーをエネルギーに変えて代謝すること、つまり適度な運動が持続しやすい効果的な方法と言えます。
ただし、この方法も運動では間に合わないほどの過剰摂取になると意味がありませんので、やはり食事制限と並行して進めるのが最も効果的と言えるでしょう。
また、基礎代謝を上げるのも効果的です。基礎代謝とは、意識的にする運動とは異なり、呼吸や内臓を動かす筋肉などが活動することで消費される代謝をいいます。基礎代謝は主に筋肉活動ですので、筋肉の多い人は基礎代謝が高いと言えます。
これに、椅子に座る、立ち上がる、洗濯物を干すなどの日々の動作が加わることで基礎代謝によって多くのエネルギーが消費されることになります。
運動するときには、できるだけこの基礎代謝を上げるための筋肉をつけることを意識してください。基礎代謝が上がると、運動したときのエネルギー代謝も増幅するのでダイエットして贅肉が落ちていくのが楽しみになることでしょう。
まとめ
ダイエットの前に贅肉を知り尽くそう
そもそも贅肉とは何?
贅肉にも役目がある
贅肉にはつくのも落ちるのも順番がある
贅肉をなくす効果的な方法