最近、美容と健康に役立つスーパーフードということで、チアシードが注目されています。コンビニなどでもチアシード入りの食品が普通に売られているので、気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかしチアシードがなぜ美容と健康に良いのかよくわからないという方のために、 チアシード に含まれる 栄養 成分と効能についてご紹介いたします。
美容と健康に最適!チアシードの栄養成分と効能
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お腹をきれいにする食物繊維グルコマンナンが豊富
チアシードは食材として売られている状態では黒い種子ですが、水で戻すと周りに透明なゲル状の物質ができます。これはグルコマンナンという水溶性食物繊維で、チアシードにはグルコマンナンが10グラム中3.5グラム程度含まれています。
グルコマンナンを多く含むチアシードを食事前に食べることによって、グルコマンナンがお腹の中で膨らんで満腹感を得られるだけでなく、便をやわらかくして便通が良くなる効果が期待できます。
またグルコマンナンは腸の中でオリゴ糖へと分解され、そのオリゴ糖がビフィズス菌のエサとなって腸内環境を整えてくれます。
グルコマンナンはチアシードの他にはこんにゃくにも多く含まれていますが、こんにゃくは調理法がある程度限られていますし、毎日こんにゃくを食べるのは大変です。
チアシードなら無味無臭で好きな飲み物や水分の多い食品に混ぜて手軽に食べられるので、グルコマンナンを効率よく摂取できます。
美容にも健康にも役立つオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)
チアシードには必須脂肪酸の一種であるオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)が豊富に含まれています。
人間の体内で作ることができない必須脂肪酸にはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の2種類がありますが、オメガ6脂肪酸は普通の揚げ物や加工食品などに多く含まれていますので、意識的にとる必要はありません。
一方オメガ3脂肪酸は現代人の食生活では不足しがちで、しかもオメガ3脂肪酸には以下のように美容・健康に役立つすごい効果があります。
- 悪玉コレステロールや中性脂肪を下げ、生活習慣病を予防する
- 血管を柔軟にしたり血流を改善し、皮膚のターンオーバーを正常化してしわやたるみを予防する
- 脳の働きを活発にして、うつ病を予防する
- アレルギーを抑制する
厚生労働省が定める1日に必要なオメガ3脂肪酸の摂取量は約2グラムで、チアシードなら大さじ1杯で1日分の摂取量を満たすことができます。オメガ3脂肪酸は以前流行したえごま油やアマニ油にも豊富に含まれていますが、チアシードならより手軽に摂取できます。
8種類の必須アミノ酸で健康に
アミノ酸は動物の体をつくる栄養素で、アミノ酸が不足すると肌のハリが失われたり、髪の毛がパサパサになってしまいます。アミノ酸の中でも人間の体内で作られない、食べ物でとらなければならないものを必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸は9種類ありますが、チアシードにはこの9種類のうち8種類の必須アミノ酸が豊富に含まれています。
必須アミノ酸は成人病予防やアンチエイジングのためにも積極的にとるべき栄養素です。チアシードでいろいろな必須アミノ酸をとることは美容と健康に効果大です。
美容に欠かせないビタミン類
チアシードにはビタミン類も含まれており、ビタミンB群とビタミンCが豊富です。
ビタミンB群には代謝を促す効果があり、ダイエット中の人にはぜひたくさん摂取してもらいたい栄養素です。チアシードには特にビタミンB3(ナイアシン)が多く含まれており、脂質や糖質の代謝を促してくれます。
ビタミンCの美容効果は有名ですが、皮膚のハリを保つコラーゲンの生成を促したり、血液の抗酸化作用やシミ・そばかすを抑える作用があります。マルチビタミンのサプリメントも良いですが、チアシードを食べれば自然な形でビタミンCを摂取できます。
女性に嬉しい鉄分とカルシウム
女性に不足しがちな栄養素といえば鉄分とカルシウムです。鉄分が不足すると貧血になりやすくなってしまいますし、カルシウムが不足すると骨粗しょう症の原因になります。チアシードには鉄分とカルシウムも豊富に含まれていますので、女性に不足しがちな栄養素を補うことができます。
さらにカルシウムが不足すると皮膚のターンオーバーが正常におこなわれなくなり、肌荒れの原因になりますので、美肌のためにもチアシードでカルシウムを摂取すると効果的です。
このように、チアシードには美容と健康に最適な栄養成分がたくさん含まれています。体の中からきれいになりたい人は、チアシードを試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
美容と健康に最適!チアシードの栄養成分と効能
お腹をきれいにする食物繊維グルコマンナンが豊富
美容にも健康にも役立つオメガ3脂肪酸(α-リノレン酸)
8種類の必須アミノ酸で健康に
美容に欠かせないビタミン類
女性に嬉しい鉄分とカルシウム