エストロゲンは卵胞ホルモンとも呼ばれる女性ホルモンのひとつですが、女性らしさを作るホルモンと言われるだけに健康だけでなく美容にも大いに関係しているようです。
妊活中の方から更年期障害に悩む方まで幅広い年代の女性に エストロゲン を 増やす にはどうしたらいいのかをご紹介いたします。
美と健康のホルモン「エストロゲン」を増やすには
エストロゲンとは
女性の体はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)というふたつの女性ホルモンが一定の周期で分泌量のバランスを変えながら分泌を繰り返すことで、生理・妊娠・出産などができる仕組みになっています。
エストロゲンは女性らしさを作るホルモンと言われ、女性らしい丸みのある体を作り、妊娠に備えて子宮内膜を厚くする働きをします。
また、自律神経や皮膚、骨、脳の働きにも関与していると言われています。生理の終わり頃から排卵前に分泌が増えます。この時期は基礎体温は低温相で心身ともに安定してお肌の調子もよいことが多いものです。
エストロゲンは子宮内膜を厚くするだけではなく、精子が子宮に入りやすくするために頸管粘液の分泌を促したり卵胞の成熟を促したりと妊娠にはなくてはならない働きをします。
20代で分泌がピークになり、40~50代で急速に減少してしまいます。閉経や更年期は誰しも避けることのできないことですが、女性ホルモンを活性化することで若々しさを保てるというのも事実のようです。
食事で増やすエストロゲン
よく知られている栄養素は女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンは豆腐・油揚げ・厚揚げ・おからなどの豆腐製品や納豆・味噌などの大豆由来の食品に多く含まれています。女性美の象徴と言われるザクロや山芋などにも植物性エストロゲンが含まれています。
エストロゲンを作る卵巣の機能を衰えないようにするにはビタミンEが必要です。ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類やアボカドやカボチャ、モロヘイヤなどに多く含まれています。また、ビタミンKが多く含まれていることでよく知られている大根の葉にもビタミンEは豊富です。
エストロゲンの代謝にはマグロの赤身やバナナ・ニンニクなどに多く含まれるビタミンB6が重要な働きをしています。ビタミンB6はエストロゲンの代謝を促すだけでなく、月経前症候群やつわりのつらい症状を和らげてくれる女性にとって大切な栄養素です。
エストロゲンを増やすサプリメントや漢方薬
食事で大豆イソフラボンやビタミンE・B6などを十分に摂れない方はこのような成分を含むサプリメントで補充するというのもいいでしょう。
他にも女性ホルモンの活性化を促す働きがイソフラボンのおおよそ1000倍もあるというプエラリアというサプリメントやアルギニンというエストロゲンに似た働きをするアミノ酸を含むマカなども注目されています。
ホルモンバランスを整える目的で漢方薬が処方されることはよくあることです。当帰芍薬散や桂枝茯苓丸、加味逍遥散などがその代表的なものと言えるでしょう。
これらはホルモンバランスを整えることで体調を整えて結果的にエストロゲンの分泌を増やすもので、直接的に卵巣に働きかけるというものではありません。
昨今はドラッグストアでも簡単に入手できる漢方薬ですが、その方の体質によって効果がかなり違ってきますので、専門医の処方か漢方薬局に相談することをお勧めします。
ツボ押しで増やすエストロゲン
壇中とは両側の乳首を結んだ線の中心から指1本分下がったところで押すと少しだけくぼむところをさします。このツボを軽く3~5秒ほど4、5回押します。両手の人差し指から薬指を重ねるようにして押すと効果的です。
両方の乳首を結んだ線と腋の下から下した線が交差するところにあるのが渕腋というツボです。両方の親指で左右同時に3秒ほど4,5回押します。少し痛く感じるくらいが効果的だと言われています。
エストロゲンを増やす生活習慣
睡眠不足はさまざまな体調不良をもたらしますが、エストロゲンを分泌する卵巣にとっても睡眠不足は大敵です。また、眠っている間に分泌される成長ホルモンが女性ホルモンの分泌を促しますので二重の意味で睡眠が大切になってくるのです。
冷えも卵巣機能を低下させます。内からも外からも体を温める工夫が大切です。
まとめ
美と健康のホルモン「エストロゲン」を増やすには
エストロゲンとは
食事で増やすエストロゲン
エストロゲンを増やすサプリメントや漢方薬
ツボ押しで増やすエストロゲン
エストロゲンを増やす生活習慣