ホルモン剤 とは人工のホルモンを配合した薬で、飲み薬、貼り薬、塗り薬があります。女性特有の病気の治療に役立ちますが、 副作用 のリスクがあります。
薬の効果と副作用をしっかり理解して、医師の指導のもと正しく使用しましょう。
ホルモン剤にも副作用がある!きちんと知って、正しく使おう
ホルモン剤とは
ホルモン剤は病気や加齢によってホルモンの分泌が少ないなどの場合に処方される薬で、月経不順や月経痛、不妊治療、乳がん、更年期障害などの治療に使用されます。
薬ですのでホルモン剤にも副作用があります。さまざまな副作用の症状がありますが、必ず出るとは限りませんし、感じ方にも個人差があります。
医師の説明を受け、きちんと理解し、適切な用法と用量を守り、もし副作用の症状がつらい場合や異常を感じたら、早めに医師に相談しましょう。
ホルモン剤の代表的な副作用
不正出血があります。少量の場合は特に問題はありませんが、量が多い場合や長期間続く場合は医師に相談しましょう。
月経周期が長くなることがあります。女性ホルモンは子宮内膜を厚く保つ働きがあるので、はがれ落ちるまでの期間が長くなり、月経周期が長くなります。服用を止めると数日後に月経が起こります。
太りやすくなることがあります。女性らしい丸みを帯びた体をつくる働きや、栄養や水分を蓄える働きがありますので、むくみや体重増加が起こりやすくなります。
服用を止めると蓄えられた栄養や水分が排出されるので元に戻りますが、栄養を蓄えるために食欲が増しますので、それによる食べ過ぎで太ってしまった場合は元に戻りませんので食事量には気を付けましょう。
妊娠に似た症状が出ることがあります。吐き気、頭痛、乳房の張り、食欲不振などが起こりやすくなります。
更年期障害に似た症状が出ることがあります。ほてり、のぼせ、発汗、肩こり、うつ、骨密度の低下などが起こる場合があります。
稀ですが、血栓症を起こす場合があります。ホルモン剤には血液を固まりやすくする働きがあり、高血圧、脳卒中などを発症するリスクが高まるといわれています。激しい頭痛が起こったときは直ちに医師の診察を受けてください。
ホルモン剤は、崩れたホルモンバランスを強制的に変化させて、正常に戻すための薬です。薬に慣れるまでは副作用があらわれやすいのですが、体が慣れてくると症状は落ち着いてきます。
サプリメントにも副作用がある
市販薬やサプリメントを使用する場合は、とくに注意が必要です。必ず用法・用量を守りましょう。
女性の体のサイクルは女性ホルモンが作っています。エストロゲンとプロゲステロンの二種類のホルモンがバランスよく分泌されることで月経が繰り返されます。エストロゲンは月経後から排卵期に増加し、プロゲステロンは排卵後から次の月経までの間に増加します。
このバランスはストレスや生活の乱れなど、ちょっとしたことで崩れてしまい、体調不良や月経不順などの症状としてあらわれます。ほとんどのサプリメントはエストロゲンに似た成分で作られています。
女性ホルモンは二種類のホルモンのバランスが重要なので、安易に摂取するとバランスが崩れてしまうことがあります。また、女性ホルモンの過剰な摂取や、長期間摂取し続けることは、乳がんや子宮がん、子宮内膜症などを発症するリスクが高まるといわれています。
更年期障害とホルモン補充療法
閉経前後にはエストロゲンの分泌量が急激に減り、ホルモンバランスが崩れやすくなります。この急激な変化に体が対応できず、さまざまな症状があらわれるのが更年期障害です。
ホルモン補充療法は医師の管理下で行われ、減少したエストロゲンを薬で補い、更年期障害でつらい症状を軽減する治療法です。もちろん副作用があります。
しかし、副作用があっても更年期のつらい症状が和らぐのであれば有用であることに違いはありません。ホルモン補充療法は受けられない人や注意が必要な人がいますので必ず医師の説明を受け、よく相談してから始めましょう。
まとめ
ホルモン剤にも副作用がある!きちんと知って、正しく使おう
ホルモン剤とは
ホルモン剤の代表的な副作用
サプリメントにも副作用がある
更年期障害とホルモン補充療法