月経不順や無月経などの症状で女性ホルモンのバランスの乱れを意識された経験のある方は多いと思います。女性ホルモンの分泌が悪くなると月経周期などの生殖機能のみならず、自律神経のバランスまでも崩すことがあると言います。
女性ホルモン を 増やす にはどのような 方法 があるのでしょうか。
生活習慣にもある女性ホルモンを増やす方法
女性ホルモンとは
女性ホルモンと呼ばれているのはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つです。
大脳の視床下部では血中のホルモンの量を常にチェックしていて、それぞれ必要な時期が来ると性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌します。
この指令により脳下垂体は卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンという性腺刺激ホルモンを分泌し卵巣にエストロゲンやプロゲステロンの分泌を促すのです。
卵胞ホルモンとも呼ばれるエストロゲンは女性特有の丸みのある体を作ったり、髪や肌の潤いを保ったりする女性らしさにかかわるホルモンです。
脳や自律神経にも働きかけるので記憶力や集中力のみならず自律神経にも作用するため女性の心身に大きな影響力をもっているのが特徴です。
黄体ホルモンとも呼ばれるプロゲステロンは受精卵の着床前に子宮内膜を厚くし、基礎体温を上げるなど妊娠をつかさどるホルモンです。
ふたつの女性ホルモンは月経周期に連動するように分泌量に変化があります。エストロゲンは月経後に一気に増加し、ピークを迎えた直後に排卵が起こります。
排卵前から徐々に増加していたプロゲステロンは排卵後エストロゲンと共に増加を続けますが、月経前には両方揃って減少に転じます。
このふたつのホルモンの分泌量のバランスが崩れると女性の心身にさまざまな問題が生じるのです。
女性ホルモンを増やす生活習慣
女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンはわずかにティースプーン1杯だと言われています。そしてその分泌量は20代後半から30代前半でピークを迎えると年齢とともに減少を続けます。
卵巣の中の卵胞の減少に伴い閉経を迎える45~55歳頃には激減してしまいます。この女性ホルモンの減少対策としてまず、生活習慣から考えてみましょう。
まず、質のよい睡眠の確保が非常に大切になってきます。睡眠不足になると自律神経が乱れがちになることはよく知られていますが、女性ホルモンと自律神経は脳の同じような部分にその中枢があるために相互に影響されやすいのです。
12時には眠るようにして7時間の睡眠をとれるようにというのが理想です。眠るまえにはパソコンや携帯などの画面を見ないようにして、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるなどして質のよい睡眠をとるように工夫しましょう。
体を暖めるのも大切なことです。つま先は心臓から一番遠くて冷えやすいところです。足湯や半身浴で下半身の血行を促進することは全身の血行促進につながる妙案です。
女性ホルモンの分泌にかかわる視床下部や脳下垂体はストレスに弱いために、長い間強いストレスにさらされていると女性ホルモンの分泌量が減少することがあります。
ストレス社会と言われている現代においてストレスと無縁の方もないと思いますが、自分なりの上手なストレス発散法を見つけ出すようにしましょう。
ワクワクすると分泌されるドーパミンは視床下部を通るので趣味活動や日常生活を積極的に送ってドーパミンを大量に発生させるというのもいいでしょう。
軽いジョギングやウオーキングなどを毎日の暮らしのなかに取り入れることも大切です。ヨガやストレッチは深い呼吸とゆっくりとした動きで血行と代謝をよくするので女性にお勧めの運動と言えます。
女性ホルモンを増やす食生活
何よりも大切なのはバランスのよい食生活です。現代ではどうしても高カロリー・高コレステロールを摂取してしまいがちですので、和食を意識した食事内容にするというのも一手かもしれません。
肉や魚、大豆などから良質なたんぱく質を摂ること、野菜をたくさん摂ること、良質な油分を少量摂ることが基本です。
腸内環境を整えることは消化器官だけでなく、女性ホルモンの分泌のためにも大切です。納豆や麹食品などの発酵食品やオリゴ糖や食物繊維を積極的に摂取して腸内環境を整えましょう。
女性ホルモンを分泌する卵巣の機能を高めるにはカボチャ・モロヘイヤ・大根の葉・アーモンドなどに多く含まれているビタミンEが大切です。
また、女性ホルモンの代謝にはビタミンB6が必須ですのでマグロの赤身などの魚類やバナナなどが具体的なお勧め食材です。
まとめ
生活習慣にもある女性ホルモンを増やす方法
女性ホルモンとは
女性ホルモンを増やす生活習慣
女性ホルモンを増やす食生活