肌の潤いは肌の水分や保湿成分によって保たれています。しかし、保湿成分が不足したり、肌の新陳代謝が滞ると肌の潤いが崩れ、カサカサになることがあります。
乾燥肌は個人差による差もありますが、食事によっても対策をすることができます。どのような栄養素を含む 食べ物 が 乾燥 肌 対策によいのでしょうか。
肌の乾燥を防ぐために摂取しておきたい食べ物とは?
肌を保護する脂質
脂質は肌を保湿し、乾燥から肌を守る働きをします。脂質のとりすぎは肥満やコレステロール増加の原因になりますが、肌を保護するセラミドの構成成分になるため、適度な摂取は欠かせません。
脂質で不足しがちなのが、α-リノレン酸・DHA・EPAなどのオメガ3系と呼ばれる不飽和脂肪酸です。オメガ3系脂肪酸は体内では合成できないため、食物から摂取する必要がある必須脂肪酸に分類されます。オメガ3系脂肪酸は青魚の油脂に多く含まれています。
肌を構成するタンパク質
タンパク質は、細胞の材料です。タンパク質が不足すると、肌を構成する材料が足りなくなるだけではなく、ターンオーバーが乱れ乾燥肌や肌の老化の原因となります。
皮膚を保湿するセラミドなどの成分が合成できなくなり、新陳代謝も滞ることで肌の乾燥につながるのです。タンパク質は肉や魚・卵などに含まれます。また、豆類にもタンパク質は含まれています。
肌の健康や新陳代謝に関わるビタミン
体内で補酵素として機能するビタミン。一部のビタミンは肌の乾燥対策になります。
ビタミンAは皮膚や粘膜を健康的に保つ働きがあります。ビタミンAが不足すると、肌がカサカサになるため、適度に摂取しておくことが大切です。ビタミンAは魚介類やレバー・緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンCは皮膚の抵抗力を高めます。また、ビタミンCはタンパク質のコラーゲンの合成に必要なビタミンです。コラーゲンは皮膚の主成分であるため、ビタミンCの摂取は健康な皮膚を保つために欠かせません。ビタミンCは緑黄色野菜や果物に多く含まれています。
ビタミンB2はタンパク質や脂質の代謝を促進し、細胞の新陳代謝を活性化します。「美容ビタミン」とも呼ばれ、肌荒れにも効果が期待できます。
また、粘膜を保護する働きもあります。ビタミンB2はレバーや魚介類・豆類・緑黄色野菜などに含まれています。
また、同じビタミンB群のビタミンB6もタンパク質や脂質の代謝に関わり、皮膚の健康に役立ちます。ビタミンB6は魚介類やバナナに多く含まれています。
ビタミンEは血管を拡張し、血行をよくします。血行がよくなると新陳代謝が活発になるため、肌の健康に効果が期待できます。ビタミンEはナッツ類やかぼちゃ、うなぎなどに多く含まれています。
納豆は乾燥肌を防ぐ栄養素が豊富な食べ物
乾燥肌対策にオススメなのが納豆です。
納豆に含まれるポリフェノールである大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、肌の保湿に重要なコラーゲンやヒアルロン酸の合成に関わります。ホルモンバランスを整える効果もあります。
また、「畑の肉」と呼ばれるほどタンパク質や脂質も豊富に含み、ビタミンB2は納豆の原料である大豆の2倍も含んでいます。
食物繊維を豊富に含み、納豆菌は整腸作用もあるため、腸の働きを整えます。腸の働きがよくなると血行も促進され、新陳代謝が活発になるため、肌の健康にも効果的なのです。
避けたほうがよい食べ物
水分が過剰に排出されると肌の水分も不足してくるため、カフェインやアルコールなどの急激な利尿作用がある飲み物は避けた方がよいでしょう。
また、清涼飲料水や砂糖を多く使った菓子類も注意が必要です。大量の糖分を摂取すると、代謝ビタミンであるビタミンB群が糖分の代謝で消費されてしまうためです。
また、インスタントや加工食品など偏った食事を続けていると、肌の健康を守る栄養素・特にタンパク質・ビタミンやミネラルが不足します。そのため、偏った食事にならないことも大切です。
まとめ
肌の乾燥を防ぐために摂取しておきたい食べ物とは?
肌を保護する脂質
肌を構成するタンパク質
肌の健康や新陳代謝に関わるビタミン
納豆は乾燥肌を防ぐ栄養素が豊富な食べ物
避けたほうがよい食べ物