クエン酸 と 重曹 を使って手作りの入浴剤を作ることができます。この入浴剤を入れたお風呂に入ると、お肌がつるつる、スベスベになります。どうしてなのでしょう。
お肌がつるつる、スベスベになる理由と入浴剤の作り方をご紹介します。
クエン酸と重曹の入浴剤でお肌がつるつる、スベスベになる!
お肌がつるつる、スベスベになる理由
重曹は「炭酸水素ナトリウム」とも呼ばれ、化学式に直すと「NaHCo3」となります。お掃除したり、下駄箱の消臭、お鍋を磨いたりなど、さまざまな利用法があります。重曹は弱アルカリ性なので、そのまま流しても悪影響はなく、環境にやさしいのが特徴です。
梅干しやレモン、グレープフルーツなどのかんきつ類を食べると“酸っぱい”と感じます。この酸味成分がクエン酸です。
重曹にクエン酸を加えると炭酸ガスが発生し、市販の入浴剤のようにシュワシュワと泡が出て“炭酸風呂”になります。
炭酸は、皮脂や古い角質などのタンパク質に吸着しやすい性質をもっているので、皮脂汚れや古くなった角質を落として毛穴の汚れを取り除いてくれます。汚れがきれいに落ちるため、お肌がつるつるになります。
重曹は粒が細かいので、毛穴の奥の汚れにも入り込みやすく、ピーリング作用でひじやひざ、かかともスベスベになります。
ニキビや肌荒れに悩んでいる人も重曹の殺菌・抗菌作用によって、予防や改善ができるのです。
美肌以外にも効果はあるの?
炭酸風呂は美肌以外にも、こんな効果があります。
保温作用と血行促進の働きで新陳代謝が高まり、疲労回復や冷え性、肩こり、腰痛を改善してくれます。汗をたくさんかくことで、体の毒素を外に排出し、ダイエットにもよいとされています。
汗臭くなるのはアンモニアと乳酸が汗といっしょに出るのが原因です。クエン酸は乳酸の生成を抑え、殺菌効果で雑菌の繁殖を防ぎ、体臭や加齢臭を予防してくれます。
クエン酸&重曹を使った入浴剤の作り方
そこで、クエン酸&重曹を使った入浴剤の作り方をご紹介します。
用意するものは、お湯200リットルに対して、重曹大さじ3、クエン酸大さじ2、塩大さじ1です。
ドラッグストアや薬局で販売していますが、どれでもよいとは限りません。重曹とクエン酸はお掃除用ではなく食品用のものを使うとよいでしょう。
重曹、クエン酸、塩を軽く混ぜ、お風呂に入る直前に湯船に入れます。
お湯の温度は40度以下、全身浴は10~15分がよいでしょう。なぜなら、お湯が熱すぎると皮膚の脂分が落ちやすくなるためです。
入浴剤をアレンジ「バスボブ」を作ってみよう
入浴剤をアレンジしてバスボブを作ってみましょう。
用意するもの
- 重曹大さじ2
- クエン酸大さじ1
- 片栗粉大さじ1
これに水を1滴ずつ加えながら固めていきます。水を入れすぎると、重曹とクエン酸が反応し、発泡してしまうので注意してください。
手で押してみてある程度固まったら、型に入れて成型しましょう。それを半日から1日乾燥させます。また、型を使わずラップで包んで形を整える方法もあります。
できあがったバスボブは湿気を防ぐために密封容器に乾燥材を入れて保管します。エッセンスオイルやハーブを数滴混ぜると、香りのよい入浴剤ができます。
クエン酸&重曹入浴剤で注意すること
最後に、入浴剤を利用する上で注意しなければいけないことをお話します。
お風呂で大量に使うと浴室に炭酸ガスが充満し、酸欠状態になり、めまいや吐き気を起こす可能性があります。換気は十分にしてください。
炭酸風呂に入る回数は、週2~3日くらい、お風呂から出るときは体をよくすすぎます。肌が弱い人は回数を減らしたり、濃度を薄めにするなど、肌のコンディションに合わせることが大事です。
また、お風呂から出るときに立ちくらみをする人や低血圧の人も注意が必要です。
お風呂の窯を傷めてしまうかもしれないので、追い炊きはしないようにしましょう。
コストもあまりかからず、簡単にできるので、気になった人は試してみてはいかがでしょう。
まとめ
クエン酸と重曹の入浴剤でお肌がつるつる、スベスベになる!
お肌がつるつる、スベスベになる理由
美肌以外にも効果はあるの?
クエン酸&重曹を使った入浴剤の作り方
入浴剤をアレンジ「バスボブ」を作ってみよう
クエン酸&重曹入浴剤で注意すること