一口にニキビといっても数種類のタイプがあり、肌質や年代によってもその原因や対処方法は違います。しかし、 ニキビケア の基本は洗顔と保湿です。ここでは「正しい洗顔のしかた」を中心に、ニキビケアに関することをお伝えいたします。
ニキビの原因を知って、正しいニキビケアを身につけよう
ニキビの原因
ニキビは10代にできる「思春期ニキビ」と、大人になってからできる「大人ニキビ」の2つにわけることができますが、どちらも毛穴が詰まってしまうことが大きな原因です。ニキビケアは毛穴の詰まりを起こさないようにすることが大切です。
思春期ニキビは、成長ホルモンによって皮脂分泌が過剰になり毛穴が詰まります。大人ニキビは、ストレス、飲酒、喫煙、食生活の乱れ、睡眠不足などから肌の新陳代謝が悪くなり、古い細胞が肌に残ってしまい毛穴を詰まらせます。
肌質やニキビのタイプが違っても、毛穴をきれいに保つことと、肌を乾燥させないことがニキビケアには重要です。
ニキビは軽い初期症状の「白ニキビ」から「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」へと悪化していきます。白ニキビと黒ニキビの段階であれば、きちんとケアすることで改善できますが、赤ニキビ、黄ニキビになると痕が残りやすいので、皮膚科の受診をオススメします。
正しい洗顔のしかた
最初に手をきれいに洗い、顔をぬるま湯で洗い流します。ぬるま湯とは、32~35℃の水で、手でさわると少し冷たいと感じる温度です。
洗顔料をきめ細かな泡にしっかり泡立てます。洗顔料を利き手とは逆の手のひらに乗せ、手のひらを少し窪めて、効き手の指3本で水を少しずつ加えながらしっかり泡立てます。上手くできない場合は、泡ででてくる洗顔料や、泡立てネットを使うと簡単にきめ細かな泡が作れます。
玉子1個分くらいの大きさになったら、両手に泡を乗せて、Tゾーンや顎などの皮脂の多い部分から洗っていきます。なるべく指が肌に触れないように手のひらで優しく円を描くように洗います。目元や口元は乾燥しやすいので、泡を乗せるだけで十分です。
泡が残らないようにしっかりすすぎます。洗顔料が肌に残らないように、ぬるま湯で最低20回ほどすすぎます。
清潔なタオルで顔を軽く押さえるようにして水気を取ります。肌から水分が蒸発するときに角質層の水分も奪っていくので、過乾燥になりがちです。洗顔後は3分以内に保湿をします。
洗顔によっても肌のバリア機能が低下します。バリア機能を回復するのに一晩~数日が必要です。寝ている間にバリア機能は回復してきますが、朝起きて洗顔をしすぎると、せっかく回復したバリア機能が低下してしまいますので洗いすぎには注意してください。
年代別ニキビケア
10代の思春期ニキビの場合は、皮脂の分泌が盛んなので、洗顔が大切です。しかし、洗い過ぎは禁物です。一日一回、正しい洗顔をして、肌への摩擦を軽減します。
また、食事のバランスを乱さないように無理なダイエットなどはせず、緑黄色野菜をしっかり摂って健康な体を維持します。
20代は「10代とは違う」ということをしっかり認識します。洗顔料や化粧品の知識を増やして、要らないものは肌に与えないようにします。ストレスを溜めないようにすることや、無理をしないことも大切です。
30代以降は肌のターンオーバーが遅くなってくることを認識します。肌の乾燥を防ぎながら余分な油分を取り除かなくてはいけません。洗顔と保湿はもちろん大切ですが、ピーリングも効果的です。
生活習慣が乱れると肌のターンオーバーも乱れます。規則正しい生活と正しいスキンケアを継続することが大切です。
やってはいけないこと
爪でつぶすのは絶対にダメです。爪からばい菌が入り化膿して悪化したり、痕が残ったりします。メイクなどで隠すのもダメです。毛穴が詰まってしまい、悪化してしまいます。
洗顔をしすぎるのもダメです。肌には自浄作用があり、汗とホコリはぬるま湯で十分に落とせます。皮脂は肌を乾燥から守るという大事な役目をもっています。その皮脂を落としすぎると逆に自己防衛機能が働き、皮脂が多く分泌されます。
そして、間違ったケアをしないこと。肌の表面だけをみて脂性肌だと思っていても、内部は乾燥していることもあります。特に30代以降は乾燥に注意してください。
まとめ
ニキビの原因を知って、正しいニキビケアを身につけよう
ニキビの原因
正しい洗顔のしかた
年代別ニキビケア
やってはいけないこと