歯間ブラシ は普通の歯ブラシでのお手入れでは取り切れないプラーク(歯垢)を取り除くことができます。歯周病予防にも、歯周病で歯茎が下がってしまった方のお手入れにも効果的ですが、 使い方 を誤ると歯茎を傷つけてしまいます。
正しい使い方をマスターしてずっと自分の歯で過ごせるようにしましょう。
正しい歯間ブラシの使い方を知って、いつまでも自分の歯で!
I字型歯間ブラシの使い方
I字型歯間ブラシは、主に前歯に使います。歯の間にまっすぐ差し込んで、強く力を入れて擦るのではなくゆっくりやさしく動かすようにします。斜めに差し込んでしまうと歯茎を傷つけてしまうことが多いので、奥歯に使うのにはコツが必要になります。
歯間ブラシで汚れをかき出した後はしっかりと歯をゆすぎます。
L字型歯間ブラシの使い方
L字型歯間ブラシは、奥歯にも前歯にも使うことができます。I字型歯間ブラシと同じように、ブラシ部分を歯の間にまっすぐ差し込んで、強く力を入れて擦るのではなくゆっくりやさしく動かすようにします。
奥歯の場合は、L字型の背の部分で頬の内側を押し出すようにして歯の間に差し込むとまっすぐに入れやすいです。また、口をタテにあまり開けずヨコに引っ張るようにするのがコツです。そうすることで一番奥の歯にも届きやすくなります。
歯間ブラシのサイズ選び方
歯間ブラシにはいくつかのサイズが用意されていますが、初めて使い始める時には一番小さいサイズから試していくのがいいでしょう。大きすぎる歯間ブラシを無理やり歯の間に差し込むと歯茎を傷つけ、出血させてしまうことがあります。
また歯の隙間は場所や状態によって違いますので、場所によって使い分けるのが理想的です。ポイントとしては、ブラシを差し込んでもスカスカするようであれば小さすぎますし、ブラシの中心にある金具が歯にぶつかるような感覚がするばあいは大きすぎます。
自分で判断が難しい場合は、歯医者や歯科衛生士に相談して隙間に合った歯間ブラシを選んでもらうと安全です。
歯間ブラシの効果的な使い方
歯ブラシだけでは取り除きにくい汚れを歯間ブラシは取り除くことができます。歯ブラシだけでは、歯周ポケットの歯垢は60%程度しか除去できないのに対して、歯ブラシでの歯磨きのあと歯間ブラシを利用することで90%以上の除去が可能となります。
歯ブラシで歯を磨いた後に歯間ブラシでのお手入れをすることが理想です。毎食後の歯磨きの後に行えれば理想的ですが、特に就寝前の歯磨きの後は必ず行うといいでしょう。眠っている間は、唾液の量が減ってしまいますので、口の中の菌が増えやすくなります。
そのため、就寝前に歯垢をしっかりと除去しておくことで菌の増殖を防ぎ、むし歯予防や歯周病防止に効果を発揮します。
使いすぎに注意が必要な場合とは
歯茎が腫れたり出血しているような症状が出ている場合は、歯間ブラシの利用を中止し歯医者へ相談した方がいいです。無理に利用し歯茎を傷つけることで歯茎がすり減ってしまうからです。
サイズが合っていればブラシの毛の部分でやさしく数回擦るくらいで十分に歯垢は取れますので、必要以上に擦る必要はありません。使いすぎは歯茎を傷つけてしまうだけでなく、歯の隙間を大きくしてしまう恐れがあります。
歯の隙間が大きくなるとそれだけ汚れが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病を悪化させますし、お手入れが難しくなってしまいます。
歯間ブラシのお手入れと交換するタイミング
歯ブラシと同じように、使用後は流水でよく洗いよく乾燥させることで繰り返し使うことができます。一日に使用する頻度にもよりますが、だいたい1カ月程度は使うことが可能です。
だだし、ブラシの毛がバサバサになってしまったり、真ん中の金具が曲がったりしてきたらすぐに交換するようにしましょう。1カ月以上の使用は、ブラシの雑食が繁殖しやすくなりますので、衛生的に使うためにも1カ月たったら交換するようにします。
まとめ
正しい歯間ブラシの使い方を知って、いつまでも自分の歯で!
I字型歯間ブラシの使い方
L字型歯間ブラシの使い方
歯間ブラシのサイズ選び方
歯間ブラシの効果的な使い方
使いすぎに注意が必要な場合とは
歯間ブラシのお手入れと交換するタイミング