よく働き、よく勉強する日本人は、ほとんどの人が寝不足だと言われています。生活に困らないからと多くの人が何かしらの症状は出ているのに、それが睡眠不足が原因だと思っていません。睡眠不足が毎日の生活に与える影響はとても大きいです。
今回は睡眠の大切さ、 睡眠不足 の 症状 、解消法をご紹介します。
見過ごす事ができない寝不足が引き起こす症状
睡眠の役割
睡眠にはレム睡眠、ノンレム睡眠の2種類があります。レム睡眠、ノンレム睡眠90分を1サイクルとし繰り返されていきます。
二つの睡眠が交互で現れることで私達は身体を休めることができます。交互に現れるのは哺乳類の生存本能で、いつでも逃げれる状態にしておくためです。この二つの睡眠の役割を説明します。
レム睡眠
眠りは浅く脳は起きている状態ですが筋肉の動きは低下しています。
ノンレム睡眠
深い眠りで脳の活動は穏やかな状態ですが、筋肉は休んでいません。
健康面に出る症状
めまい・吐き気
身体に疲労を溜め込みすぎると許容オーバーとなりコップの水のように溢れてしまい体外に疲労を出そうとしめまいや吐き気を引き起こします。
頭痛
睡眠不足は全身の筋肉を凝り固まらせ頭の筋肉を締め付けてしまうことがあります。これが原因で痛みを引き起こします。
女性の月経周期の乱れ
睡眠不足により疲労が溜まることでホルモンバランスが崩れてしまいます。そして生理痛やイライラ、不安感などを悪化させてしまいます。
食欲低下
睡眠サイクルがおかしくなり脳が起きるべき時間にまだ起きておらず活動準備が整っていないので食べる気が起こりません。また睡眠不足が続いたことが原因で内臓も弱ってしまいます。
免疫力の低下
免疫細胞は睡眠時に多く作られています。睡眠不足、質の悪い睡眠で心身の疲労を回復していない事が原因で、怪我や病気にかかりやすくなります。
美容面に出る症状
太りやすくなる
睡眠ににより整えられていたホルモンバランスが崩れてしまい、食べても食欲は満たされず食べ過ぎてしまいます。
肌荒れ
肌は眠っている間に細胞を修復し改善しようとしますが、睡眠不足になると肌を修復することができなくなります。
日常生活面に出る症状
瞬発力・持久力・記憶力の低下
睡眠不足になると血行が悪くなり脳に疲労物質が溜まってしまい、脳や筋肉が活動することを制限しようとします。
ネガティブ思考・ストレス
不安やイライラを抑える「セロトニン」という神経伝達物質が睡眠不足により不足してしまいネガティブ思考に陥りストレスを感じやすくなります。
慢性的な睡眠不足を解消する方法
規則正しい時間
毎日同じ時間に就寝、起床するようにしてください。
飲食に気をつける
コーヒーなどカフェインが入っているものは夕方から飲まないようにしてください。食事や飲酒は眠る3時間前までに終わらすようにしましょう。
入浴の時間
入浴は眠る直前は避けるようにし、1時間前までには済ますようにしてください。
スマートフォン・パソコンの使用
眠る前に使用する人が多いですが、スマートフォン、パソコンは脳を刺激し眠る事を妨げるので就寝2時間前から使用しないようにしてください。
照明は暗くする
照明をつけたままでは脳を刺激してしまい眠れなくなるので消して下さい。真っ暗が苦手な人は暗めの照明にしましょう。
睡眠不足チェック
睡眠時間は人によって異なりますが、6時間~9時間は必要だと言われています。しかし自分の必要な睡眠時間を正確に知らないと睡眠不足になってしまいます。まずは自分の今の睡眠時間が足りているのかをチェックしましょう。方法はとても簡単です。
「毎日の就寝時刻、起床時刻を1ヶ月記録し平日と休日の睡眠時間に差はあるのか」をチェックするだけです。正確な時間でなくてもかまいません。差がなければ睡眠時間は足りていますが、もし差が2時間以上あれば睡眠が足りていないということになります。
自分は今の睡眠時間で大丈夫だと思っていても、休日に平日より多く睡眠しているならそれは平日の睡眠が足りていないということです。また、平日と休日で就寝、起床時間が違っているのは睡眠サイクルが整っていないということです。
まとめ
見過ごす事ができない寝不足が引き起こす症状
睡眠の役割
健康面に出る症状
美容面に出る症状
日常生活面に出る症状
慢性的な睡眠不足を解消する方法
睡眠不足チェック