植物の香りや効能を利用して、心や体に働きかけ、美容や健康に役立てていく自然療法がアロマテラピー。このアロマテラピーに使われる アロマオイル を自宅で気軽に楽しめる簡単な 使い方 と、オイルを使うときの注意点をご紹介いたします。
気軽に楽しめる!アロマオイルの簡単な使いかた
アロマオイルを楽しむ
アロマオイルとは、100%植物由来の香料で、植物の花や葉、茎、皮、根などの香り成分を凝縮し、抽出したエッセンシャルオイル(精油)です。数百種類のエッセンシャルオイルがあり、香りや効能もさまざまです。
自分の好みのものを楽しんで構いませんが、外出先や周りに人がいるときは注意が必要です。体調やアレルギーなどによっては体に害を及ぼすオイルもありますし、香りの好みも人それぞれです。周囲の迷惑にならないように十分配慮して楽しんでください。
アロマオイルはグレードの高いものから粗悪なものまでさまざまな商品が販売されています。簡単に手に入れることができる分、注意も必要です。
また、使用するアロマオイルについて効能を知っておくことも大切ですが、危険性についても知っておく必要があります。
芳香浴
空気中に拡散させたアロマオイルの香りを鼻から吸入する方法です。ティッシュペーパーやコットンにアロマオイルを1~2滴落とし香りを楽しみます。
これを枕元やデスクに置いたり、鼻を近づけて香りを吸入して効果を得ます。ハンカチやタオルを使う場合はシミになることがありますので注意してください。
お湯を入れたマグカップにオイルを1~2滴たらし香りのついた蒸気を吸入します。お湯は75~80℃がオススメです。お湯が冷めてくると香りが広がらなくなりますので、その都度お湯を足します。
マグカップは洗っても匂いが取れないことがありますし、間違って飲まないように、アロマ専用のものを用意しましょう。
沐浴
アロマバス(全身浴)は閉じられたバスルームの中で、鼻から効率的に香りを吸入すると同時に肌からも香り成分が浸透します。アロマオイル3~5滴をお湯に落とし、よくかき混ぜてから入ります。
リラックスしたいときや、冷え症改善などで体を温めたい場合は、38℃前後のぬるめのお湯にゆっくりと浸かります。長時間浸かる場合はのぼせにくい半身浴がオススメです。
逆に眠気を覚ましたい場合や、体をシャキッとさせたい場合は40~42℃の熱めのお湯に肩までしっかり浸かり、短時間入浴します。
全身浴ができない場合や手軽に楽しむ場合はハンドバス(手浴)やフットバス(足浴)もオススメです。大きめの洗面器やバケツなどに熱めのお湯を用意し、オイルを1~3滴落とします。
湯気とともに立ち上る香りを楽しみ、手や足を温めます。お湯がぬるくならないように熱いお湯を継ぎ足しながら、冷めないようにします。
沐浴するときはアロマオイルの量に注意してください。オイルは水に溶けませんのでお湯に浮きます。お湯の表面では原液に近い状態になることもありますし、あまり多く入れすぎると皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしたりすることがあります。
肌の反応を見ながら沐浴し、刺激を感じたらすぐに洗い流します。皮膚の弱いかたや子供も注意が必要です。特に乳幼児はアロマバスには入れません。
アロマオイルを使うときの注意点
アロマオイルの原液は刺激が強く、体に害を及ぼすこともありますので、直接肌につけません。誤って肌にオイルがついた場合は大量の流水で洗い流します。
発疹など皮膚に異常がみられたら医療機関を受診してください。また、妊娠中や乳幼児、子ども、病気のかた、皮膚の弱いかたは十分に注意して使用してください。
光感作用のあるオイルはシミなどの原因になりますので紫外線に注意が必要です。また、同じオイルを継続的に長期間使用することも注意が必要です。
保存する場合は、直射日光と湿気を避け、冷暗所に置き、キャップをしっかり締めて立てて保管します。開封後1年以内が目安になりますが、種類によってもっと短いものもありますので、必ず香りや色を確認してから使用してください。
一般的にアロマテラピーに使うオイル=アロマオイルとされていますが、天然成分100%のエッセンシャルオイル(精油)でなければアロマテラピーには用いられません。
人工的に合成された安価なフレグランスオイルやポプリオイルはアロマテラピーとしての効果は期待できませんので、ラベルに記載されている植物の学術名や成分表示などを必ず確認してご使用ください。
まとめ
気軽に楽しめる!アロマオイルの簡単な使いかた
アロマオイルを楽しむ
芳香浴
沐浴
アロマオイルを使うときの注意点