間違ったスキンケアや偏食、ダイエット、エアコン、紫外線、ストレスなど、さまざまな原因でバランスを崩すと肌のターンオーバーが乱れ、乾燥肌になります。
化粧水や乳液などコスメで保湿するやり方もありますが、今回は体の中から 乾燥 肌 を 改善 する方法をご紹介します。
コスメだけじゃない!乾燥肌を体の中から改善する方法
乾燥肌を改善する食べ物
肌によいといわれている栄養素の中から、乾燥肌によい栄養素はビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、セラミド、α-リノレン酸、亜鉛です。
ビタミンAは、皮膚や粘膜のうるおいを維持し新陳代謝を活発に、ビタミンBは、新陳代謝を活発にし肌が乾燥することで起きる皮膚の炎症を防ぎます。
ビタミンCは、コラーゲンの生成を促し、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、ビタミンEは、血行促進、抗酸化作用、しみやしわを引き起こす過酸化脂質を分解します。
セラミドは、外部の刺激から皮膚を守り角質層の水分を保持、α-リノレン酸は、細胞膜を作る原料になり、亜鉛は、細胞分裂に必要な酵素の働きを助けます。また、たんぱく質が不足すると肌が乾燥する原因になるので、朝昼晩良質なたんぱく質を取りましょう。
ビタミンAが含まれている食べ物は、レバー、うなぎ、緑黄色野菜、青魚、乳製品など、ビタミンBは豚肉、卵、大豆、納豆など、キウイやイチゴ、パプリカ、ブロッコリーにはビタミンCが含まれています。
ビタミンEは、ゴマ、アーモンド、ナッツ類、アボガドなど、セラミドは、コンニャク、しらたき、ひじきやわかめ、亜鉛はカキや赤身の肉、タラバガニ、たらこに多く含まれています。
油を使うときはα-リノレン酸が含まれているアマニ油やエゴマ油を利用するとよいでしょう。
乾燥肌を改善する飲み物
冷たい飲み物は体を冷やし血行が悪くなるため、温かい飲み物がおすすめです。血行をよくする働きのあるしょうが湯やジンジャーティー、レモングラスやローズマリー、保湿効果のあるジャーマンカモミール、エルダンフラワーを試してみてください。
コーヒーや紅茶、牛乳には保湿成分の「セラミド」が含まれています。ジュースを飲むときは果汁100%のジュースやフレッシュジュースを飲みましょう。
飲むときはビタミンCが豊富なレモン、グレープフルーツ、キウイがいいでしょう。緑茶に含まれるカテキンも抗酸化作用のある飲み物です。
1日1.5~2リットルの水分を補給しましょう。一気に飲むと胃液が薄まって消化不良を起こす可能性があるので、コップ1杯程度の水をこまめに取るようにしてください。
漢方薬も取り入れてみよう
体質を改善するために漢方薬を利用する方法もあります。
乾燥肌によいとされる漢方薬は、当帰陰子(とうきいんし)、四物湯(しもつとう)、きゅうききょうがい湯、十全大補湯(じゅうぜんたいおとう)、温清飲(うんせいいん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。
当帰陰子(とうきいんし)には10種類の生薬や配合されていて、肌にうるおいを与える効果があります。四物湯(しもつとう)は血液の循環をよくして体を温め、ホルモンのバランスを整える漢方薬です。
漢方薬を利用するときは体質や年齢によって合ったものを選びましょう。自分で選ぶのは難しいので医師や専門家に相談することをおすすめします。
適度な運動も大事
運動不足になると新陳代謝が低下し、血行が悪くなり老廃物を外に排出できなくなります。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥肌を引き起こす原因にもなるのです。
しかし、やりすぎや激しい運動は逆効果になります。エレベーターやエスカレータを階段に変更したり、ストレッチやウォーキング、スクワットで血液の流れをスムーズにしましょう。
汗をかいたら皮膚の刺激を避けるためタオルで優しくふき取り、適度な水分補給を心がけてください。
皮膚科を受診して先生に相談
いろいろ試してみても乾燥肌が改善しなかったときは、皮膚科を受診するのもよい方法です。
乾燥肌で皮膚科を受診する人は、朝晩の間違ったスキンケアで肌が乾燥していることが多く、皮膚の疾患がない場合は、先生からスキンケアについてのアドバイスがあります。
皮脂欠乏性皮膚炎など皮膚疾患がある人には、ヒルドイト、白色ワセリン、ケラチナミンの外用薬が処方されます。また、肌荒れやニキビを伴う場合には、ビタミンB2やB6の内服液が処方される場合もあります。
いかがでしたか。肌の表面だけではなく体の中からも乾燥肌を改善しましょう。さまざまな改善法がありますが、自分に合った方法を試してみてください。
まとめ
コスメだけじゃない!乾燥肌を体の中から改善する方法
乾燥肌を改善する食べ物
乾燥肌を改善する飲み物
漢方薬も取り入れてみよう
適度な運動も大事
皮膚科を受診して先生に相談