「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニン。セロトニンには感情をコントロールし、心を安定させる働きがあり、不足すると不眠症やうつ病などに陥ることがあります。しかし、 セロトニン は 増やす ことができます。
ここではセロトニンの増やし方と減る原因をご紹介いたします。
セロトニン神経を活性化して幸せに!セロトニンを増やすコツ
セロトニンとは?
100種類以上ある神経伝達物質の1つです。人間の精神面に大きく影響し、心身の安定や睡眠などに関わっています。
その他、血液の凝固や痛みの抑制などの作用があります。セロトニンは不足するとうつ病などになりやすいとされていますが、逆に多くなり過ぎても中毒症状を起こすことがあります。
セロトニンを増やす方法
生活のリズムを整えましょう。もともと人間は太陽とともに活動してきました。日の出とともに起き、日が沈むとともに寝る。この規則正しい生活のリズムはセロトニンの分泌を増やすには欠かせません。
日光を浴びましょう。太陽の光や強い光を浴びるとセロトニンの分泌が増えて脳が覚醒し、体が「起きた」と判断し、体内時計をリセットします。
朝起きたらカーテンを開け、日光を部屋に入れましょう。セロトニンの分泌は寝ているときに減少し、起きているときに増加します。
夜型の生活をしている人はセロトニンが不足し、不眠や自律神経のバランスを崩しやすくなります。
日光を浴びる時間は30分程度で十分ですが、忙しい人や、仕事などで日光を浴びる機会が少ない人は、朝日を再現した光が発せられる目覚まし時計などを使ってみるのもいいでしょう。
バランスの取れた食事を摂りましょう。セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から作られます。トリプトファンは人の体内で作り出すことができないので食事などから摂取しなければなりません。
赤身の魚、豆類、バナナ、乳製品、ナッツ類などに多く含まれます。セロトニンの分泌を促すのがビタミンB6です。レバー、肉、魚、ジャガイモなどに多く含まれます。
しかし、多く含まれるからとそればかり摂取してもセロトニンは増えません。偏りのない、バランスの取れた食事を心がけましょう。そして、食事のときは良く噛んで食べます。咀嚼もセロトニンの分泌を促します。
リズミカルな運動をしましょう。一定のリズムで筋肉を収縮させることでセロトニン神経を鍛えることができます。
ウォーキング、水泳、スクワットなどリズムのよい運動を、疲労しない程度で1回に5~30分、長期間継続します。
フラダンスなどリズムのよい音楽に合わせてゆっくり踊るのも効果があります。運動が苦手な人は、深呼吸(腹式呼吸)、カラオケ、座禅などでも効果が得られます。
腸内環境を整えましょう。セロトニンの90%は腸管内に存在しています。腸内にはたくさんの腸内細菌(腸内フローラ)が存在し、セロトニンの材料であるトリプトファンの吸収に関わっています。
腸内環境が悪いとせっかく摂取したトリプトファンが体外に排出されてしまいます。
感情を豊かにしましょう。親しい人や家族と会話をしたり、笑ったり、泣いたりすることでセロトニンの分泌が増えます。
握手やハグ、肩もみなどのスキンシップにも効果があります。ペットやぬいぐるみを抱っこすることでもセロトニンの分泌が増えます。
セロトニンが不足する原因
大きな原因のひとつがストレスです。一時的なストレスで落ち込むことは誰もが経験することで心配いりませんが、パワハラやイジメなど長期間にわたり慢性的なストレスを受けるとセロトニンだけでなく、ほかの神経伝達物質も不足してしまいます。
加齢によっても不足します。背筋が曲がる、記憶力の低下、肉が垂れるなどの老化現象はセロトニン不足が影響している可能性があります。
その他、無理なダイエットや偏食、不規則な生活、運動不足、日光不足なども原因になります。
まとめ
セロトニン神経を活性化して幸せに!セロトニンを増やすコツ
セロトニンとは?
セロトニンを増やす方法
セロトニンが不足する原因